2014年度「近未来チャレンジ」選考過程、結果


1. 選考対象

今回の選考対象は、以下のサバイバル 5 件である。(ニューチャレンジはなし)
  1. Total Environment for Text Data Mining (サバイバル4回目)
  2. 異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築 (サバイバル2回目)
  3. クラウドベースのロボットサービスの統合基盤 (サバイバル1回目)
  4. 認知症の人の情動理解基盤技術とコミュニケーション支援への応用 (サバイバル1回目)
  5. コト・データベースによるモノ・コトづくり支援 (サバイバル1回目)

2. 選考基準

会場アンケートの結果に、担当の選考員の意見を加味して、来年度に残すか否かを選考する。選考の基本方針として、 特に、第1〜2回目のサバイバルについては、「良いところを見る」という方針で選考する。以下に、今回採用した選考基準を示す。

<1〜2回目のサバイバルの選考基準>
総合評価が優れている(4.0以上)であることを前提に、

の3つの評価項目のいずれか一つに優れた点(3.0以上)があればサバイバルとする。 但し、上記の条件を満たす場合であっても、3つの評価項目に、 サバイバルとするのに問題となる点(3.0未満)があれば、別途、 アンケートのコメントの中身、選考員の意見を検証して決める。

<3回目のサバイバルの選考基準>
総合評価が優れている (4.0以上) であることを前提に、

の3つの評価項目のいずれか一つに優れた点 (3.5以上)があればサバイバルとする。 但し、上記の条件を満たす場合であっても、3つの評価項目に、 サバイバルとするのに問題となる点(3.0未満) があれば、別途、アンケートのコメントの中身、選考員の意見を検証して決める。

3. アンケート集計結果 (青塗りつぶしは基準未満を示す)

表1: アンケート結果


図1: アンケート結果グラフ (サバイバル)

4. 選考結果

  1. Total Environment for Text Data Mining (サバイバル4回目)

    TETDMは、チャレンジ提案者の希望により、 もう1年チャレンジを継続することで4回目のサバイバルとなった。 実用化へ向けた取り組みが卒業に向けた課題であると考える。 チャレンジ提案者には来年の卒業に向け、特に、実用化に向けた努力をお願いすることにしたい。
    集計の結果、全項目において基準を満たした。よって 「サバイバル」とする

  2. 異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築 (サバイバル2回目)

    昨年のサバイバルで課題となった、非関係者の実用化へ向けた取り組みは、 大幅な向上がみられ(2.9から3.5になった)、この取り組みが認められたものと考える。
    集計の結果、全項目において基準を満たした。よって「サバイバル」とする

  3. クラウドベースのロボットサービスの統合基盤 (サバイバル1回目)

    実用化に向けた取り組みの得点が他の項目に比較して低い点が気になる。この得点は、本年は問題となるものではないが、サバイバルを重ねると、次第に問題となってくるので、早めに取り組みを開始しておくことを勧めたい。
    集計の結果、全項目において基準を満たした。よって 「サバイバル」とする

  4. 認知症の人の情動理解基盤とコミュニケーション支援への応用 (サバイバル1回目)

    問題へのアプローチが実践的であり、早急に実用化に向け実績を積み重ねて欲しい。この問題は、急速に顕在化してくるものと思われるため、それへの対処も早急に行う必要があると考える。
    集計の結果、全項目において基準を満たした。よって 「サバイバル」とする

  5. コト・データベースによるモノ・コトづくり支援 (サバイバル1回目)

    今回の発表では、参加者を巻き込んだワークショップを開催して、この支援の必要性を参加者全員で共有できたことがとても印象的であった。取り組みは確実に進められており、実用化が近いものと感じられた。
    集計の結果、全項目において基準を満たした。よって 「サバイバル」とする

付録: 各テーマへのコメント

  1. Total Environment for Text Data Mining (サバイバル4回目)

  2. 異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築 (サバイバル2回目)

  3. クラウドベースのロボットサービスの統合基盤 (サバイバル1回目)

  4. 認知症の人の情動理解基盤技術とコミュニケーション支援への応用(サバイバル1回目)

  5. コト・データベースによるモノ・コトづくり支援 (サバイバル1回目)