2015年度「近未来チャレンジ」選考過程・結果


1. 選考対象

今回の選考対象は,以下のニューチャレンジ2件とサバイバル5件である.

[ニューチャレンジ]

[サバイバル]

2. 選考基準

会場アンケートの結果に,担当の選考員の意見を加味して,来年度に残すか否かを選考する.選考の基本方針として,ニューチャレンジについては,現時点での社会的インパクトよりは将来性について重視する方針で選考する.また,第1〜2回目のサバイバルについては,「良いところを見る」という方針で選考する.以下に,今回採用した選考基準の詳細を示す.

[ニューチャレンジの選考基準]

総合評価が優れている(3.5以上)ことを目安に, の3つの評価項目のいずれか1つに優れた点(3.0以上)があれば採択とする. ただし,この2つの評価項目に採択するのに問題となる点(3.0未満)があれば, 別途,アンケートのコメントの中身,審査員の意見を検証して決める.

[1〜2回目のサバイバルの選考基準]

総合評価が優れている(4.0以上)ことを目安に, の3つの評価項目のいずれか1つに優れた点(3.0以上)があればサバイバルとする. ただし,上記の条件を満たす場合であっても,3つの評価項目に,サバイバルとするのに問題となる点(3.0未満)があれば,別途,アンケートのコメントの中身,選考員の意見を検証して決める.

[3回目以降のサバイバルの選考基準]

総合評価が優れている (4.0以上) であることを目安に, の3つの評価項目のいずれか一つに優れた点 (3.5以上)があればサバイバルとする.但し,上記の条件を満たす場合であっても,3つの評価項目に,サバイバルとするのに問題となる点 (3.0未満) があれば,別途,アンケートのコメントの中身,選考員の意見を検証して決める.

3. ニューチャレンジセッションアンケート集計結果

表1: アンケート結果(ニューチャレンジ)


図1: アンケート結果グラフ (ニューチャレンジ)

4. ニューチャレンジセッション選考結果

・「世界価値観データベースに基づく世界消費者の把握」

・「2大モデルによるマルチ・トリレンマ艦戒研究」

5. サバイバルセッションアンケート集計結果

表2: アンケート結果


図2: アンケート結果グラフ (サバイバル)

6. サバイバルセッション選考結果

・「Total Environment for Text Data Mining」(サバイバル5回目)

TETDMは,チャレンジ提案者の希望により,もう1年チャレンジを継続することで5回目のサバイバルとなった.昨年課題であった実用化へ向けた取り組みについては,TETDMツールが無事Ver1.0の公開となり,実用化についての課題がクリアされたといえる.集計の結果,全項目において基準を満たした.よって 「卒業」とする

・「異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築」(サバイバル3回目)

最終目的達成時の社会への貢献が評価されているものの,現時点でのインパクトや実用化に向けた取り組みが不十分であると認識されている.これらの項目に向けて次年度,具体的な取り組みが求められる.これまで本セッションは高評価を得てきているが,3回目を迎え,そろそろ実用的な貢献についての見通しが求められてきていると考える.来年度,これらの点についての改善されることを条件に条件付きで 「サバイバル」とする

・「クラウドベースのロボットサービスの統合基盤」(サバイバル2回目)

実用化に向けた取り組みの得点は,他の項目に比較して低いが昨年よりは若干上昇した.引き続き,実用化への取り組みに力を入れて頂ければと思う. 集計の結果,全項目において基準を満たした.よって 「サバイバル」とする

・「認知症の人の情動理解基盤とコミュニケーション支援への応用」(サバイバル2回目)

問題へのアプローチが実践的であるため,引き続き実用化に向け実績を積み重ねて欲しい.集計の結果,全項目において基準を満たした.よって 「サバイバル」とする

・「コト・データベースによるモノ・コトづくり支援」(サバイバル2回目)

今回の発表でも,昨年に引き続き参加者を巻き込んだミニワークショップを開催して,この支援の必要性を参加者全員で共有できていた.取り組みは確実に進められており,実用化が近いものと感じられた. 集計の結果,全項目において基準を満たした.よって 「サバイバル」とする

付録: 各テーマへのコメント

各テーマへのコメント ※誤字・誤植など元のコメントの一部を修正しております.

・「世界価値観データベースに基づく世界消費者の把握」

・「2大モデルによるマルチ・トリレンマ艦戒研究」

・「Total Environment for Text Data Mining」

・「異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築」

・「クラウドベースのロボットサービスの統合基盤」

・「認知症の人の情動理解基盤技術とコミュニケーション支援への応用」

・「コト・データベースによるモノ・コトづくり支援」

以上