演題番号 | 1F1-2 |
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題目 | 機械翻訳における「つなぎ」の定型化について |
著者 | 岩垣 守彦 |
時間 | 6月20日(水) 09:20〜09:40 |
概要 | 「単語」は「集合」につけられた「符牒」であるから.「符牒」の取り替えは可能である.たとえば,「ワンワン(集合)」と「吠える(集合)」を{ワンワン(符牒);吠える(符牒)}と組み合わせて「日本語のルール」を加えると「ワンワンは吠える」という日本語の符牒列になる.この組み合わせは{woof-woof;bark}と符牒を取り替えることができる.それに「英語のルール」を加えて “Woof-woofs bark.” と出力すると英語の符牒列になる. 従って,「同じ集合」を持つ言語間で,相互に正しく対応する文法があるなら,一つの言語の文法的に正しい符牒列(単位情報)は別の言語の文法的に正しい符牒列(単位情報)に取り替えることができる.しかし,「単位情報」が複数ある場合はどうであろうか.印欧語族では「単位情報」と「つなぎ」の関係が言語間でほぼ同じなので,符牒を取り替えれば別の言語になるが,対日本語の場合は,「つなぎ」の位置がと異なるので,符牒の取り替えだけでは対応できない.「つなぎ」を中心に「論述様態の定型化」で対応せざるをえないように思われるが,はたしてどうであろうか. |
論文 | PDFファイル |