今年度の全国大会では昨年に引き続き,人工知能学会 学生PC委員による学生企画を実施いたします.
Bridging Research and Business
- 概要
- 今年の学生企画では『Bridging Business and Research』というタイトルで,企業と学生が共に考える、をテーマに学生/先生/企業の方を交えたBoFを企画しています.事前に決定したトピック毎に小部屋に別れ、トピックを決定したチェアを中心に議論を進めます.
- 研究の事業化や産学連携を共に考える機会として,また普段学会で交流しない人との交流の機会として,貢献できれば幸いです.詳細は随時更新いたします.
- ※ 現在参加者を募集中です.応募要項につきましては,ページ末尾に掲載しております.事前応募していただきますと、希望のトピックに優先的に参加していただけます。みなさま,奮ってご応募ください.
- 日時
- 2012年6月13日(水)18:30-20:00
※ 直前のメンタリングセッションに引き続き行います. - 場所
- 山口県教育会館 大ホール集合
- トピック一覧
- 工学部にとっての良い研究とは?
(山崎 文敬/(株)イクシスリサーチ)
招待講演の「ロボット技術でビジネスする」に関連し、社会で求められる研究や技術は何か?また、その解決方法は、どのようなアプローチですべきか?といった、社会に出てから求められるエンジニアリングを考えてみたいと思います。 - どうすればビジネスをしながら研究を続けられるか
(高橋 徹/(株)国際電気通信基礎技術研究所)
ビジネスの目的が、企業活動(生産・販売活動)を通じて社会貢献を行いつつ、利益を最大化することであるのに対し、研究の目的は、短期的には利益を生まないが公共性が高かったり、将来的なイノベーションに繋がるような研究者に対して、国や企業や社会が一定のリスクを肩代わりして投資することであるといえる。しかし、国や地方自治体のファイナンスが悪化し、また企業も経済低迷により研究に投資する余力が少なくなるばかりです。一方、情報系ベンチャー企業を起業したり就職したりすると、望む・望まないに関わらず、技術的な新規性よりもコンプガチャのような短期的なマネタイズ方法を求めなければ企業の存続に関わってきます。どうすればビジネスをしながら長期的な視点に立った研究的活動も続けて行けるのか。ビジネスと研究の両立は可能なのか。人工知能学会のセッションなので、「人工知能と社会的知性」をベースに考えてみたい。 - 企業における研究開発とは?
(佐藤 敦/NEC情報・メディアプロセッシング研究所)
企業における研究開発の役割、それに携わる研究者の役割とは何か。そもそも企業の役割は何なのか。MOTのような堅苦しい話ではなく、戦略の重要性をキム・ヨナの金メダル獲得を例に考えます。基本的に講義形式で進めますが、インタラクティブに学生の方々に意見を求めながら、議論を深めたいと思います。企業の研究所への就職に興味を持っている学生は、是非ご参加下さい。 - 「起業」という研究メソッドを考える
(清田 陽司/株式会社ネクスト)
人工知能や情報学の領域に属する研究活動の多くは、サイエンスの方法論と人間のリアルなニーズの両方に根差していることから、アカデミックの世界と産業界を「つなぐ」ことで新たな価値が生まれる可能性を秘めている。「つなぐ」ための手段としては、共同研究や、インターンなどの人材交流など、多様なやり方が存在するが、このグループでは、「アカデミックの世界に属する研究者が自ら事業化に携わる」こと、すなわち「起業」というテーマについて集中的なディスカッションを行いたい。具体的には、
・起業のファイナンスとリスク
・パートナー選びの方法論
・アカデミックの世界と産業界の間に存在するさまざまなギャップ
・現実世界に影響を与えるということ
・起業の出口戦略
といったトピックを扱いたい。 - 人工知能とエンターテイメントの未来
(山下 寿也/エウレカコンピューター株式会社)
コンピューターとビデオゲームなどの新しいエンターテイメントの歴史は互いに折重なり合いながら進んできました。日本でもっとも普及が進んだ最初期のコンピューターは家庭用ビデオゲーム機といっても過言ではありません。今後、人工知能技術のより広い社会への浸透を考えた時、エンターテイメント分野は欠かせない存在です。「人工知能の未来はエンターテイメントにあり」以下のキーワードを軸に、楽しく議論をしてみましょう。
・ゲームエンジンとオープンワールド
・ソーシャルゲーム
・ごっこ遊び
(可能であれば、以下の参考URLは前もって見ておいてください)
http://doope.jp/2010/0514580.html
http://igda.sakura.ne.jp/sblo_files/ai-igdajp/academic/YMiyake_Tokyo_PT_Univ_2010_10_28.pdf
http://togetter.com/li/154135
- セッションスケジュール
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- 参加者自己紹介
- 座長からのトピック説明
- ディスカッション
- まとめ
- 参加者へのフィードバック
- 参加申込
- 会議に発表参加される学生に対してメールで呼びかけを行う予定です.ご参加お待ちしております.
昨年度の様子
昨年はインタラクティブ学生企画セッション「人工知能技術の5年後」と,メンタリングセッションと連携した学生企画パネルディスカッション「学生,若手研究者が若気の至りで一言もの申す」の2つを開催し多くの方に参加頂きました.今年も多くの方のご参加と熱い議論を期待しております.
チェア募集(終了いたしました)
グループのディスカッションのテーマ決定・運営を行って頂くチェアを数名募集しております.トピックは,企業と学生が共に考えるというテーマに沿うものであれば,何でも可です.
【トピック例】
- “実践”ライフハック
- 研究の事業化について各分野でのノウハウや問題(医療,エンターテイメント,エコシステム…etc.)
- 震災復興と研究・企業の関わり…etc.
チェアの方は,部屋毎に行われるディスカッション(1時間程度,軽食付き)の司会を務めて頂きます.また,本ディスカッションの成果については,人工知能学会誌の学生企画ページに掲載致しますので,ディスカッションの流れなどを記入したアンケートを,ディスカッション後に提出して頂きます.応募方法については以下をご覧下さい.チェアとトピックの決定後,学会に参加する学生/若手研究者の中から各グループへの参加者を募集致します.
参加者募集
jsai2012-student [atmark] ai-gakkai.or.jp(JSAI2012 学生PC担当)へ以下のフォームでご連絡ください。
トピック番号(1. 工学部にとっての良い研究とは?/2. どうすればビジネスをしながら研究を続けられるか/3. 企業における研究開発とは?/4. 「起業」という研究メソッドを考える/5. 人工知能とエンターテイメントの未来)については、第3希望まで記入して下さい。
(1) 氏名: (2) 所属: (3) 参加を希望するトピックの番号:第1希望、 第2希望 (4) 懇親会への参加(現時点で):参加 or 不参加
その他、ご質問・お問い合わせもJSAI2012 学生PC担当までお願い致します。
みなさまのご参加をお待ちしています。
【応募方法】下記(1)~(3)の項目をご記入の上,以下の提案先に電子メールでお送りください. 提案先: jsai2012-student [at] ai-gakkai.or.jp (JSAI2012 学生PC担当)
提案〆切: 2012年6月3日(日)
(1) チェアのお名前,ご所属とご連絡先
(2) トピック名
(3) トピック概要
応募の結果については,6月上旬にご連絡いたします.また,採用された方のお名前/トピックについては,ディスカッション参加希望者を募るため,本ページにて公表いたします.奮ってご応募頂きますようよろしくお願い致します.–>