06月06日(Thu) 09:00〜11:00 A会場(-国際会議場3F メインホール)
演題番号 | 3A1-NFC-03-3 |
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題目 | コト・データベースによるモノ・コトづくり支援 |
著者 | 西村 拓一(産業技術総合研究所 サービス工学研究センター) 渡辺 健太郎(産業技術総合研究所) 本村 陽一(産業技術総合研究所 サービス工学研究センター) |
時間 | 06月06日(Thu) 10:00〜10:25 |
概要 | 人起点のサービス現場の改善には、業務プロセス(コト)の正確な理解と改良に加え、業務に用いる技術システム(モノ)の一体的な開発が必要である。しかし、稼働状況をセンシングされた製造ラインにより品質の定量測定が可能な製品を生み出す工場と異なり、各従業員がどのようなプロセスでサービス要素を構築しどのように連携して顧客に価値を提供しているか理解し改善することは困難である。さらに、サービス現場の改善の鍵となる技術システムを開発する関係者が正確な要求仕様を決定することも困難である。 このために、現場関係者が主体的にコミュニティを形成し、外部専門家とともに業務プロセスの把握や改善、技術システム開発を推進する現場参加型開発が注目されている。これは、介護・看護現場や教育現場などチームワーク型やマニュアル化できない都度対応型の業務プロセスの改善に特に有効である。しかし、主観性や状況依存性、観点の多様さのために業務プロセス(コト)の形式化と分析が困難であった。このため、過去の活動の成果を記録・再活用できず、システム開発者などコミュニティ外のメンバーとの知見の共有も困難となり非効率で「人」依存となっていた。また、現場依存性も高く水平展開が困難となっていた。 そこで本チャレンジでは、業務プロセスを蓄積・共有するコト・データベース(コトDB)を開発し、効率的な現場参加型のモノ・コトづくり支援技術を研究する。コトDBの開発では、主観性や状況依存性を含む現場のコト情報を収集、分類、検索する技術(ワークショップ手法やコトを記述するモデル化手法、DB構造)など、モノ・コトづくり支援では、従業員、システム開発者等、それぞれの視点で業務プロセスの分析、可視化技術などが課題となる。 5年以内の根拠:各種センサやスマホだけでなくワークショップの普及やサービス分野への技術導入意欲も最近活発であり、今後5年で大きく進むと予想される。 |
論文 | PDFファイル |