06月02日(Tue) 09:00~10:40 B会場(4F南/5F南-講堂)
認知科学とAIの再会 ―認知科学会とのコラボレーションセッション― S2: 知覚的シンボルシステムの実現に向けて ―人間知能の構成論的理解― オーガナイザ:岡田 浩之氏(玉川大学) 今から60年前,ダートマス会議から始まった人工知能研究の歴史は人間の認知過程の理解と構築がその大きな目的であり,認知科学研究にとってもそれは同じであった.抽象的で概念レベルの複雑な情報に意味を与える高次の知覚過程は人間の認知過程の重要な要素の一つであり,この高次の知覚過程により,漠然とした環境情報は心的表象へと組織化されていくと考えられる.しかしこれまでの人工知能研究はこの高次の知覚過程を無視し,既成の表象を予め作ることで対処しようとし,人間の認知過程の理解という点ではことごとく失敗してきた.同様に認知科学研究においても,当初は知覚的な認識論が主流であったが,人工知能や計算科学,脳科学などの影響により,認識論の主流は非身体的,非知覚的なものとなり,知覚的な認識論の立場は失われていった.しかし多様な媒体の処理がある程度できるようになってきた現在,それらの限界を超えた議論が可能になったと考えられる.そこで本セッションでは,非知覚的な認識論が抱える問題にとらわれることなく,複雑で外乱に富んだ実世界から得られる情報に関して,十分に機能的な概念形成システムを目指した知覚的シンボルシステムの実現に向けた学際的な議論を行う.
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時間 | 09:00~09:05 |
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題目 | 趣旨説明 |
著者 |
岡田浩之(玉川大学) |
時間 | 09:05~09:30 |
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題目 | 4B1-CS-1 認知科学からみた概念の表象と構造 |
著者 |
松香 敏彦(千葉大学文学部) |
論文 | PDFファイル |
時間 | 09:30~09:55 |
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題目 | 4B1-CS-2 創発システム論から見る記号 |
著者 |
谷口 忠大(立命館大学 情報理工学部) |
論文 | PDFファイル |
時間 | 09:55~10:20 |
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題目 | 4B1-CS-3 初期発声発達における社会的相互作用バイアスの役割り |
著者 |
浅田 稔(大阪大学大学院工学研究科知能機能創成工学専攻) |
論文 | PDFファイル |
時間 | 10:20~10:40 |
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題目 | 総合議論 |
著者 |
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