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人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)第104回研究会のプログラムが決まりましたので、ご案内いたします。

今回は通常の一般セッションに加え、特別セッション「大人と子どものコミュニケーション」を設けています。
本特別セッションでは、東海大学の尾崎萌子​​先生に「子どもの自然会話をどう集め、どう読み解くか―言語社会化研究における方法的課題と実践」というタイトルで招待講演をしていただきます。

さらに今回の研究会では、若手(学生・若手研究者・若手教員)を対象とした議論を中心とするワークショップ「LLM時代の文理融合に向けて」も開催します。

特別セッションと若手ワークショップの詳細については、このお知らせの末尾をご覧ください。

研究会本体・若手ワークショップのご参加にはそれぞれ《事前登録》が必要です。
皆さまふるってご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

日時:2025年9月8日(月)、9日(火)

会場:広島大学 東広島キャンパス 法人本部 4階会議室
   (広島県東広島市鏡山一丁目3番2号)
   アクセス:https://www.hiroshima-u.ac.jp/access/higashihiroshima
   キャンパスマップ:https://archive2.hiroshima-u.ac.jp/access/higashi-hiroshima3.pdf
​   ※「N01」の建物です.

参加費:無料

参加資格:特にありません。人工知能学会および本研究会非会員の方でも参加可能です。

参加方法:以下のWebページより事前登録をお願いいたします。(〆切:9月5日(金))
https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/slud/slud104

また、1日目午前に開催予定の若手ワークショップにご参加される方は、併せて以下のフォームからも参加登録をお願いします。(〆切:9月2日(火))
https://forms.gle/k3D4azJdUt5hUBuo6

研究会資料集の販売等のご案内:
2025年度から個人会員向けの研究会資料(冊子)の郵送を廃止いたします。
2025年度に発行された研究会資料集の冊子版は、電子版と同じ通販サイト(STORES)より
購入いただくことができるようになりました。
冊子版は販売数に限りがございますので、予めご了承ください。

・SLUD研究会会員
 J-STAGE閲覧 
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsaislud/-char/ja
 ※公開日:8月25日(月)
 ※発行後1年以内は要認証
 ※認証のための購読者番号やパスワードをお忘れの方は、会員管理システム
  (SMOOSY)にログイン後「学会からのお知らせ」をご確認ください。

・賛助会員
 従来通り、冊子を郵送します。
 ※発行日:8月25日(月)以降

・人工知能学会学生会員
 電子版を無料で配布します。(※要申込)
 申込フォーム:https://forms.gle/WsFM2Ak5ZVxSQwW7A
 ※申込締切:8月24日(日)

・上記以外の方(どなたでも)
 通販サイトより購入いただけます。
 STORES:https://jsaioffice.stores.jp/
 電子版 税込1,650円
 冊子版 税込2,200円(送料、発送手数料込み)
 ※販売開始:8月25日(月)
 ※冊子版は販売数量に限りがございます。

問合わせ先(担当幹事):坂井田瑠衣(公立はこだて未来大学)
Email: jsai-slud-info(at)googlegroups.com

備考:情報保障等特別なサポートを希望される方はご相談ください。可能な範囲で対応致します。

共催:国立国語研究所共同研究プロジェクト
   「多世代会話コーパスに基づく話し言葉の総合的研究」

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プログラム(発表は目安として発表25分、質疑5分)

【1日目:9月8日(月)】

12:55-13:00 オープニング

13:00-15:00 一般セッション1(4件)

1. 呼吸信号付きマルチモーダル対話コーパスBinD
船越孝太郎,小尾賢生(東京科学大学)

2. 風呂敷コーパス:作業教示場面を対象とした身体記号学研究のためのリソース
高梨克也(滋賀県立大学),井上昂治(京都大学),坂井田瑠衣(公立はこだて未来大学)

3. 対話中の表情および発話音声を用いた隠している緊張状態の検出手法
入江陸右,目良和也,黒澤義明,竹澤寿幸(広島市立大学)

4. 生成AIとの対話による構文的意味生成の再起動:Externalized Cognitive Loop(ECL)モデルの提案
市川諒(筑波大学)

15:10-16:10 招待講演

5. 子どもの自然会話をどう集め、どう読み解くか―言語社会化研究における方法的課題と実践
尾崎萌子(東海大学 人文学部)

16:20-17:50 特別セッション1(3件)

6. 公の場での子どもの言動を親はどう監督するか―実験参加中の子どもの「中断/終了意思表示」に対する親の対処―
鈴木佳奈,下西真代(広島国際大学)

7. 子どもに対する接客における二重の関与への対処―遊園地の接客を事例として―
新保冴弥(無所属),坂井田瑠衣(公立はこだて未来大学)

8. 1~2歳児の英語教室における共同注意行動:他者の意図理解に焦点を当てて
神谷眞夕美(I - Kids & English),花元宏城(東京電機大学)

19:00- 懇親会@JR西条駅周辺
    (会費 学生:4000円、社会人:5000~6000円(予定))

【2日目:9月9日(火)】

9:00-10:30 特別セッション2(3件)

9. 子どもが会話で用いる「あの」の分析―『子ども版日本語日常会話コーパス』を用いて―
加藤恵梨(愛知教育大学)

10. 子どもによる行為要求表現の修辞機能分析
田中弥生,居關友里子(国立国語研究所)

11. 感覚運動的共感によるコミュニケーションと学習 ―前言語期の子どもと親の楽器遊びの観察から―
丸山慎(駒沢女子大学/ヤマハ音楽振興会),吉村麻美(日本女子大学),中村秀紀(ヤマハ音楽振興会)

10:40-12:10 一般セッション2(3件)

12. 空気を読まない陪席ロボットは会議を変えるか?─ 発話機会を撹拌する会話エージェントの設計 ─
大島直樹(愛知産業大学),徳永弘子(理化学研究所),武川直樹(東京電機大学)

13. 他者に対する否定的意見の共有は人-ロボット関係を親密にするか?否定的発話の効果と対話ロボット倫理の検討
三野星弥,伴碧,吉川雄一郎(大阪大学)

14. 興味度の高い他者情報を選択的に共有する対話システムの開発と人同士の関係構築に及ぼす影響の評価
金山凜吾,三野星弥,伴碧,吉川雄一郎(大阪大学)

13:10-14:40 一般セッション3(3件)

15. 茶道の点前動作における動作修復
大角彩乃,岡本雅史(立命館大学)

16. 日本手話会話の語りにおける順番構成単位末の分析:聞き手の反応に応じた語り手のふるまいを中心に
森本郁代(関西学院大学),堀内靖雄(千葉大学)

17. インタビュー場面における音声発話から指点字へのモダリティ変換に関する時間構造の検討
牧野遼作(早稲田大学),阿部春香(駒沢女子大学),岩崎(前田)惇美(無所属),落合哉人(国立国語研究所),坊農真弓(国立情報学研究所)

14:50-16:20 一般セッション4(3件)

18. LLMエージェントパーソナリティとコレクティブダイナミクスのミクロマクロリンク
相良陸成(静岡県立大学),寺尾光一郎,岩橋直人(岡山県立大学)

19. 身体化マルチエージェントの分散型逐次意思決定のためのLLMによる心の理論と内省に基づくサンプリング
寺尾光一郎(岡山県立大学),相良陸成(静岡県立大学),岩橋直人(岡山県立大学)

20. プロンプト制御可能なターンテイキング予測モデル
井上昂治,Mikey Elmers,Yahui Fu,Zi Haur Pang,Divesh Lala,越智景子,河原達也(京都大学)

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特別セッション「大人と子どものコミュニケーション」
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より多様な人々を包摂するインクルーシブな対話システムやユーザインターフェースの構築に向けて、健常な大人同士のコミュニケーションにとどまらず、多様な特性をもつ人々によるコミュニケーションの様相を明らかにすることはますます重要になっています。その一つとして、子どもが参加するコミュニケーションが挙げられます。大人と子どものあいだでは、身体や知識などが非対称であることや、親子や教師-生徒などの様々な社会的関係が背景にあることによって、大人同士とは異なる特有のコミュニケーションが生じえます。本特別セッションでは、大人と子どもに特有のコミュニケーションの様相を多角的な視点から観察・分析する研究や、子どもを対象としたインタラクティブシステムを構築する工学的研究など、幅広いアプローチによる研究発表を募集します。子どもがコミュニケーションに参加することで生まれる多様性が、対話研究にどのような可能性や課題をもたらしうるかを考える機会としたいと思います。

本特別セッションでは、東海大学の尾崎萌子​​先生に以下の内容で招待講演をしていただきます。

【招待講演】
講演者:尾崎萌子先生(東海大学 人文学部)
タイトル:子どもの自然会話をどう集め、どう読み解くか―言語社会化研究における方法的課題と実践
要旨:
 子どもの自然発話データを収集し、社会的・文化的な文脈の中で言語使用の実態を明らかにすることは、社会学、心理学、言語学、人類学など多くの分野にとって重要な課題である。しかし、自然発話データの収集は、量的・質的な両面において多くの困難を伴う。特に量的分析を可能にする十分な規模のデータを得るには、そもそも参加者を集めること自体が容易ではなく、さらに子どもを対象とする場合には保護者の理解と同意を得る必要があり、倫理的配慮も含めて慎重な対応が求められる。
 本講演では、こうした困難な状況下で、いかにして子どもを対象とした自然会話データを収集し、質・量ともに信頼できるコーパスを構築するか、その実践的な手法について紹介する。具体的には、倫理的配慮を前提とした研究デザインの工夫、被験者および保護者の負担を最小限に抑えつつ、自然な発話を引き出すための場面設定や収録方法、さらに収集したデータを効率的かつ多面的に分析するためのツールとして、MAXQDA等のソフトウェア活用についても概説する。
 また、実際に登壇者が行っている、日米の親子による絵本の読み聞かせ場面を対象としたデータ収集と分析の取り組みを紹介する。この研究では、親子の自然なやりとりを通して、子どもが言語を媒介として社会の一員としてふさわしい行動や価値観を学び、同時に自らも社会的関係に働きかけていく「言語社会化」のプロセスに着目している。講演では、こうした視点から見た日本人とアメリカ人の親子の会話の特徴や文化的背景の違い、さらには子どもの社会的・情動的発達に与える影響について、現時点で得られている知見を報告する。

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SLUD若手ワークショップ:LLM時代の文理融合に向けて
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今回の研究会では、若手(学生・若手研究者・若手教員)を対象とした議論を中心とするワークショップを半日開催します。
メインテーマはLLM時代の文理融合ですが、今後の研究についてだけでなく、若手参加者どうしのネットワーキング・キャリア形成も目的としています。
SLUD研究会に参加予定の若手の方は本WSにもぜひご参加ください。

- 対象者:SLUDに参加する学生・若手研究者・若手教員(年齢制限などは特になし、ただし研究会参加登録が必要)
- 日時:9月8日(月)10:00-12:00(会場は同上)
- 内容:グループディスカッションおよび全体討論

※本ワークショップに参加する場合は、上記の参加登録フォームからエントリーをお願いします。

オーガナイザ:
井上 昂治(京都大学)
坂井田 瑠衣(公立はこだて未来大学)
牧野 遼作(早稲田大学)
臼田 泰如(静岡理工科大学)
酒井 晴香(広島大学)
坪倉 和哉(愛知県立大学)
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