第14回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)
日時: 1996年 6月 3日(月) 10:00-16:50
会場: 千葉大学 工学部1号棟3階視聴覚教室
〒263 千葉市稲毛区弥生町1-33 (TEL:043-290-3256 市川)
総武線西千葉駅前(徒歩1分)
<10:00-12:00>
(1) 複合作業下における音声インタフェースの有効性
田中 修一, 中里 収, 帆足 啓一郎, 白井 克彦 (早大)
複数の作業を同時に行なう複合作業の状況を取り上げ、その状況
における音声インタフェースの有効性を実証する。
(2) ノンバーバル情報に基づき応答を制御するマルチモーダル対話モデルの構築
坂本 憲治, 日出 晴夫, 外川 文雄 (RWCP新機能シャープ研究室)
音声、顔の向き、うなずき等を認識し、人物合成像を表出して応答
する対話モデルを提案し、実験によりその有効性を評価した。
(3) Second Thoughts on an Artificial Intelligence Approach to Speech Understanding
Nigel WARD (東大)
統合された音声理解システムを作成した経験で分かった人工
知能の方法論の諸問題点を述べる。
<13:00-15:00>
(4) サブダイアロ-グの動的意味論
緒方 典裕 (筑波大)
対話には対話を失敗から修復させるための対話自身についての対話プロセスが
含まれ、対話の構造はネストしていることが知られている。
これをサブダイアロ-グと呼ぶことにし、その特徴付けをおこない、
本稿ではそのネストしたプロセスの形式意味論を談話表示理論と
AczelのNon-well-founded Set Theoryに基づいた動的意味論を与える。
(5) 支援対話における複文発話文の意味解釈(1) --意味解釈単位に関する考察と実際への応用--
熊本 忠彦, 伊藤 昭 (郵政省通信総合研究所)
ユーザ発話文(話し言葉)の理解における意味解釈の単位を
発話行為論の枠組みで定義し,その有効性を示す.
(6) {DiaLeague'96}春場所の報告と今後の展望
橋田 浩一 (電総研), 伝 康晴 (ATR), 長尾 確 (ソニーCSL), 柏岡 秀紀 (ATR), 酒井 桂一 (キヤノン), 島津 明, 中野 幹生 (NTT), 乾 健太郎 (東工大)
対話システムの総合性能を客観的に評価するコンテスト
DiaLeague の第一回競技会の報告と問題点についての議論.
<15:30-16:50>
(7) 地図課題対話における重複発話の分析
小磯 花絵, 堀内 靖雄, 土屋 俊, 市川 熹 (千葉大)
言語的・韻律的情報を利用した話者交替モデルから、対話に特有な現象につい
て分析する。
(8) 対話における言い直しの分析
神田 祐和, 堀内 靖雄, 小磯 花絵, 市川 熹 (千葉大)
千葉大学地図課題対話コーパスを用いて、その言い直し部分の抑揚
を分析した結果について報告する。