第21回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)

日時: 1998年2月27日(金)
場所: 早稲田大学 理工学部 55号館N棟 第1会議室
    (東京都 新宿区 大久保 3-4-1)
チュートリアル講演の参加費:
  研究会登録会員/学生     2000円
  研究会非登録会員/賛助会員  4000円
  非会員            6000円

<10:00--11:45>

(1) マルチモーダル作図システムにおける文脈知識を利用した発話理解
    野村 淳一, 佐々木 哲之, 荒木 雅弘, 堂下 修司 (京都大学)

    焦点管理と図像構造の知識に基づく発話理解手法により、ユーザの思
    考の流れの中断なしに作図ができるマルチモーダル作図システムを実
    現した。

(2) 合成音声制御のための階層型記述言語{MSCL}
    水野 理, 中嶌 信弥 (NTT)

    階層構造をもち言語外情報や時間長情報などを記述によって制御する
    合成音声制御記述言語MSCLに関して報告する.

(3) 形式談話理論に基づいたテクスト中の因果知識抽出に向けて
    緒方 典裕, 高橋 るり子 (東京大学)

    本研究では、形式談話理論に基づいた談話表示から、テクスト中のイ
    ベントの因果関係に関する知識の抽出を、日本語の株のニュース記事
    対象に、試みる。

<13:00--14:10>

(4) 対話システムとの対話におけるユーザの振舞いについて --発話レベルの分析--
    熊本 忠彦, 伊藤 昭 (通信総研)

    対話システムがユーザと自然言語で対話し,経路課題を解くという試
    みがWWW上で行われた(第2回対話コンテストDiaLeague'97). 本稿で
    は本大会で得られたユーザと当システムとの対話を分析し,非人間と
    の対話におけるユーザの振舞いについて調べる.

(5) 対話コーパスに対する意味・談話タグの推定手法
    岩井 康浩, 荒木 雅弘, 堂下 修司 (京都大学)

    課題遂行対話コーパスに付与される意味・談話タグを、辞書情報およ
    び意味情報を利用して推定する手法を提案する。

<14:30--17:30>

<チュートリアル講演>

(6) 形態素・構文・意味タギング
    伝 康晴 (奈良先端大), 黒橋 禎夫 (京大), 橋田 浩一 (電総研)

    言語タグワーキンググループでの活動報告を中心に形態素・構文・深
    層格タギングのチュートリアルを行なう.

(7) 談話タグ標準化の現状
    市川 熹 (千葉大), 荒木 雅弘 (京大), 石崎 雅人 (NTT), 板橋 秀一 (筑波大), 伊藤 敏彦 (豊橋技科大), 柏岡 秀紀 (ATR), 加藤 佳司 (筑波大), 熊谷 智子 (国研), 榑松 明 (電通大), 小磯 花絵 (奈良先端大), 田本 真詞 (NTT), 土屋 俊 (千葉大), 中里 収 (名桜大), 堀内 靖雄 (千葉大), 前川 喜久雄 (国研), 山下 洋一 (立命大), 吉村 隆 (電総研)

    談話タグワーキンググループのいままでの活動について、談話タグの
    標準化を 目指す国際的な活動であるDiscourse Research Initiative
    等他の活動と関連 つけて再検討する。

(8) 音声言語処理のためのコーパスとタギング
    柏岡 秀紀 (ATR)

    ATRで構築している英語TreeBank、翻訳用のコーパスの概要について
    述べ、高度な処理に有効なタギングについて紹介する。