第27回 言語・音声理解と対話処理研究会
平成11年10月の言語・音声理解と対話処理研究会は 10月14日(木)から15日(金)、
三重県・ 鳥羽で、 一泊二日の宿泊形式の予定で開催します。
鳥羽は伊勢志摩国立公園にあり、気候伊勢湾の島と岬の織りなす眺望を眼下に、
伊勢神宮、 志摩スペイン村、 ミキモト真珠島、 鳥羽水族館、 賢島などへの観光に便利な場所です。是非ご参加ください。
開催案内 参加者へのご案内 プログラム
開催案内
第27回 言語・音声理解と対話処理研究会
主査: 島津明、幹事:石川泰、石崎雅人、岡田美智男、高木一幸
テーマ
社会的相互行為研究と対話理解研究の接点を探る
日程
平成11年10月14日(木)、15日(金)
会場
三重県鳥羽 KKR鳥羽「いそぶえ荘」
電話&FAX
0599-25-3226
住所
〒517-0021 三重県鳥羽市安楽島町1075
交通
JR参宮線または近鉄鳥羽線鳥羽駅下車タクシー10分、 バス小涌園行20分、いそぶえ荘前下車
大阪から: 大阪・上本町~鳥羽間を特急で1時間49分
名古屋から: JR関西本線・伊勢鉄道・紀伊本線経由参宮線 "快速みえ"、あるいは近鉄名古屋・山田線の 特急で、いずれも1時間35分。
スケジュール
参加申込み: 締め切りました(参加予定者39名)
参加者へのご案内
宿泊代・その他(夕食、朝食、昼食および懇親会費等):14,000円
資料代(研究会当日)
研究会非会員:1,500円、ただし学生は無料。研究会会員には事前に郵送します。
支払方法
当日受け付けにて現金でお願いします。
プログラム
10月14日(木) ---------------------------------------------
セション1 13:00-15:00
(1) 複数発話の同時理解・生成に基づく車内秘書音声対話システムの提案
松原 茂樹, 河口 信夫, 外山 勝彦, 稲垣 康善 (名古屋大学)
…車内秘書音声対話システムを提案する。収録した模擬対話の
分析結果を報告し、作成した対話モデルについて述べる。
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(2) プラント用インタフェースエージェントの音声対話モデル
鈴木 俊太郎, 小出 誠二, 島 輝行 (IHI)
…オペレータの台詞を抽象化された対話モデルに当てはめることにより、
オペレータの意図を認識する方法について研究した。
(3) 感情をもつマルチモーダル対話エージェントシステムの提案
向井 理朗, 関 進, 中沢 正幸, 綿貫 啓子, 三吉 秀夫 (RWCPマルチモーダル機能シャープ研究室)
…本稿では感情を持つマルチモーダル対話エージェントシステムについて
提案する。特に「相槌を打つ」ことに焦点をあてる。
音声のパワー等の非言語情報から生成した感情に基づいて、
円滑に対話を行うシステムを提案する。
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15:00 休憩
セッション2 15:15-17:55
(4) {JDT}:日本語対話システム構築用ツール群の開発プロジェクト
高木 朗 (CSK), 中島 秀之, 麻生 英樹 (電総研), 伊東 幸宏, 和泉 憲明 (静岡大), 片桐 恭弘 (ATR), 白井 克彦 (早稲田大)
…様々なタスクで使用するに足る柔軟性を持った対話システム
構築プロジェクトを発足させたので、その概要について発表する。
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(5) 音声対話コーパス作成、分析ツールについて --日本語地図課題対話コーパス作成の経験から--
堀内 靖雄 (千葉大)
…日本語地図課題対話コーパスの作成・分析のために開発
したいくつかのツールを紹介し、大規模コーパス作成における、
ツールの必要性について述べる。
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(6) 言語獲得研究における言語データベースとツール環境
白井 英俊 (中京大)
…世界的な幼児の言語獲得研究のためのコーパスCHILDESと、
それと関連する日本の研究グループJCHATの活動を中心に、
言語獲得のための言語データベースとその解析ツールなどの
環境について報告する。
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18:00-20:00 宴会
10月15日(金) ---------------------------------------------
セッション3 09:00-11:00
(7) 日本語地図課題対話における相手話者発話中の発話開始現象(2)
榎本 美香, 土屋 俊 (千葉大学)
…相手話者発話中の発話開始現象(Overlap)に着目し、ターンテイキング
理論の見直しを目的とする。そのためにOverlapに用いられる対話機能を
詳らかにし、その対話内における用法について分析を加える。
(8) 日本語地図課題対話における主導権についての試論
土屋 俊 (千葉大学), 石崎 雅人 (北陸先端大), 大谷 京子 (千葉大学)
…日本語地図課題対話における課題の共同解決における
イニシャティブの所在と交代と、対話の言語的、談話的構造との
関係を明らかにするための方法と予備的成果について報告する。
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(9) 発話時の人間の振舞い -マルチモーダル対話データの解析-
綿貫 啓子, 関 進, 三吉 秀夫 (シャープ株式会社)
…二人の対話をビデオカメラ、マイク、モーションキャプチャシステムを
用いて収録し、発話時の特徴的な振舞いを解析した。
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11:00 休憩
セッション4 11:10-12:10
(10) 情報抽出研究のこれまでと今後
福島 孝博 (通信・放送機構), 江原 暉将 (NHK放送技術研究所), 白井 克彦 (早稲田大学)
…情報抽出 (Information Extraction) の研究について、
米国でおこなわれた MUC (Message Understanding Conference) を
中心に今までの研究を紹介し、この分野の将来を展望する。
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12:10 昼食
セッション5 13:30-15:30
(11) 発話行為類型と修復連鎖構造 --発話についての「説明」の利用可能性--
高梨 克也 (京大)
…会話における修復連鎖構造を利用して、発話行為意図やプランを
相互行為状況感応的に推定する方法を模索する。
(12) 社会的相互行為における位置取りとその調整のモデル
岡田 美智男 (ATR), 六井 淳 (北陸先端), 坂本彰司 (ATR)
…他者との関わりと自己の価値基準との相互のせめぎあいの中から、
社会集団の中での位置、価値観(social niche)と物理的な身体配置
(positioning) とを相互限定的に獲得・調整するモデルを提案する。
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(13) エピソード記憶の想起を可能にするための簡易人工頭脳モデルの提案
柴田 正弘, 伊藤 英則 (名古屋工業大学)
…リアルタイムでユーザが入力しようとしている英単語の意味を出力する
システムを開発した。人工頭脳にみたてたエディタが自らのエピソード
記憶を使って、より高速にユーザの意図する結果を出力させるモデルを
提案する。
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15:30 終了
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