第34回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)



日時: 2002年3月8日(金) 9:00-18:15


場所: 電気通信大学 情報システム学研究科棟2階大会議室
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参加費:無料

資料代:
 SLUD研究会に登録されている方: 郵送(当日新たに購入される場合: 1,500円/1部)
 SLUD研究会に非登録の方: 1,500円/1部
 学生の方: 無料


プログラム:

[09:00-10:30]

(1) ディクテーション作業における楽しさの分析
西本 卓也, 櫻井 晴章, 荒木 雅弘, 新美 康永 (京都工繊大)

音声認識ソフトを用いたディクテーション作業の楽しさに関する実
験を行い,その要因や影響について検討を行った.

(2) リレーショナルデータベースによる品詞タグつきコーパスの管理手法
浅原 正幸, 米田 隆一, 山下 亜希子 (奈良先端大), 伝 康晴 (千葉大), 松本 裕治 (奈良先端大)

コーパス中の単語区切りと単語辞書の単語区切りとを同期して
管理するデータベーススキーマを提案する.

(3) スケジューリングタスクにおける2進分類木による発話意図分類
榑松 明, 中村 滋, 長井 隆行 (電通大)

スケジューリングタスクの対話データを対象にして韻律情報と発話
内のキーワ-ドを特徴変数にして2進分類木を構成して,情報要求
を中心とした発話意図の分類を行う方法について検討結果を述べる.

[10:45-12:15]

(4) 対話例からの混合主導型音声対話システムの構築
大谷 和寛, 荒木 雅弘, 西本 卓也, 新美 康永 (京都工繊大)

談話セグメントタグが付与された対話例から対話パターンを抽出し,
混合主導型の音声対話システムを構築する手法について報告する.

(5) 質問回答検索における質問発話の談話構造推定
小野寺 佐知子, 難波 功, 落谷 亮 (富士通研)

質問発話の音声認識結果に対して,句境界検出を行い,談話要素を
切出した結果を元に,質問回答検索を行った.

(6) 多レベルの知識を利用した課題遂行対話のためのセグメンテーション分割
小倉 加奈代, 須藤 由加, 松永 政幸, 石崎 雅人 (北陸先端大)

課題遂行対話に対する,語彙,統語,意味情報を利用したセグメ
ント分割手法を提案するとともに,その有効性を定量的に示す.

[13:30-15:30] 

(7) (チュートリアル) 音声対話システムと{VoiceXML}
荒木雅弘 (京都工繊大)

音声対話システムの構成について概観した後,VoiceXMLを用いて柔
軟な対話制御を行なう方法について説明する.

(8) (招待講演) Ellipsis in the {CallHome Japanese corpus}
John Fry (Fuji_Xerox_Information_Media_Lab)

I summarize patterns of argument ellipsis and particle
ellipsis found in the CallHome Japanese corpus of casual
telephone conversations.

[16:00-17:00]

(9) 日本語地図課題対話における指示表現の使用傾向について
川端 良子, 伝 康晴, 土屋 俊 (千葉大)

日本語の指示表現について,先行諸理論の検証と対話状況による言
語表現への影響について分析を行った.

(10) あいづちのタイミングと話し手の発話速度との相関について
中里 収 (名桜大)

聞き手のあいづちのタイミングを変える対話実験を行い,話し手の
発話にどのような変化があるかを考察した.

[17:15-18:15]

(11) 韻律情報の個人差の分析手法に関する予備的検討
大須賀 智子, 堀内 靖雄, 市川 熹 (千葉大)

同一文章による多数の音声データから,韻律情報のばらつき具合
に関して定量的に調査し,韻律情報の個人差の分析手法について
予備的検討を加える.

(12) 対話における行為遂行/情報授受層の区別と対応関係の分析
森本 郁代 (大阪大), 高梨 克也 (通信総研)

課題遂行対話における参与者間の相互調整的対話部分の微視的分析
を通じて,対話構造を行為遂行/情報授受の二つのレベルで同時並
行的に記述する枠組みの必要性を検討する.