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関連研究者のみなさま,
第69回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)
のプログラムが確定いたしましたので,ご連絡させていただきます.
今回は,一般セッションの他,「コミュニケーションにおける安心・安全・
信頼」に関する特別セッションを設けます.
招待講演については,批判的思考研究の第一人者である楠見孝先生(京都大学),
脳科学哲学の立場から振り込め詐欺の研究に取り組まれてきた原塑先生(東北大学)
をお呼びし,いつでもどこでも安心して安全にコミュニケーションが行える場の
要件を考えていきたいと思います.
みなさまのご参加を心よりお待ちしております.
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目次
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[1] 研究会概要
[2] タイムテーブル
[3] プログラム
[4] 招待講演概要
[5] 第70回研究会予告
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[1] 研究会概要
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人工知能学会 第69回 言語・音声理解と対話処理研究会(SIG-SLUD)
日時:2013年12月22日(日),23日(月)
会場:岩手県立大学アイーナキャンパス
(〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1-7-1
いわて県民情報交流センター(アイーナ)7F 学習室1)
アクセス:http://www.aiina.jp/access/access.html
フロアマップ:http://www.iwate-pu.ac.jp/outside/aina/floor.pdf
参加費:無料
資料集代:1,500円
(ただし人工知能学会の学生会員には無料で配布いたします.)
(SLUD研究会登録会員は事前送付される予稿集をお持ちください.)
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[2] タイムテーブル
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[1日目:12/22(日)]
12:25-12:30 オープニング
12:30-13:30 特別セッション(1):詐欺犯罪とユーザの安心感(2件)
13:30-13:40 休憩
13:40-14:40 招待講演(1):振り込め詐欺と高齢消費者保護
14:40-14:50 休憩
14:50-16:20 特別セッション(2):コミュニケーションと信頼感、自然言語処理技術(3件)
16:20-16:30 休憩
16:30-17:30 招待講演(2):21世紀市民のための高次リテラシと批判的思考
17:30-17:40 休憩
17:40-18:40 特別セッション(3)批判的思考態度とリスクコミュニケーション(2件)
[2日目:12/23(月)]
11:00-12:00 一般講演(1)自然言語処理技術,対話システム(2件)
12:00-13:00 休憩
13:00-14:30 一般講演(2)コミュニケーション行動分析,基礎(3件)
14:30-14:35 クロージング
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[3] プログラム
※招待講演は1件60分(発表・質疑)
※口頭発表(特別,一般セッション)は1件30分(発表20分・質疑10分)
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---<1日目:12/22(日)>----------------------------------------------
[12:25-12:30] オープニング
[12:30-13:30] 特別セッション(1):詐欺犯罪とユーザの安心感(2件)
高齢者の詐欺犯罪脆弱性に関するtaxometric分析
○渡部 諭(秋田県立大学),澁谷 泰秀(青森大学)
情報セキュリティ技術に対してユーザが求める安心感に関する調査
○西岡 大,村山 優子(岩手県立大学)
[13:30-13:40] 休憩(10分)
[13:40-14:40] 招待講演(1)
振り込め詐欺と高齢消費者保護
○原 塑(東北大学)
[14:40-14:50] 休憩(10分)
[14:50-16:20] 特別セッション(2):コミュニケーションと信頼感、自然言語処理技術(3件)
Twitterにおける不用意な個人情報流出防止の試み
○吉田 優介,成田 匡輝,小倉 加奈代,Bhed Bahadur Bista,高田 豊雄(岩手県立大学)
情報信頼性の検証への自然言語処理的アプローチ
○乾 健太郎,岡崎 直観(東北大学)
会話を通じた相互信頼感形成ゲームの可能性
○片桐 恭弘(はこだて未来大学),石崎 雅人(東京大学),高梨 克也(京都大学),
伝 康晴(千葉大学),榎本 美香(東京工科大学)
[16:20-16:30] 休憩(10分)
[16:30-17:30] 招待講演(2)
21世紀市民のための高次リテラシと批判的思考
○楠見 孝(京都大学)
[17:30-17:40] 休憩(10分)
[17:40-18:40] 特別セッション(3):批判的思考態度とリスクコミュニケーション(2件)
情報の信頼性と群衆による批判的思考
○田中 優子(国立情報学研究所),坂本 康昭(Stevens Institute of Technology)
事前情報がリスク語IATに対して及ぼす影響
○沖林 洋平(山口大学),藤木 大介(愛知教育大学),犬塚 美輪(大正大学)
---<2日目:12/23(月)>---------------------------------------------
[11:00-12:00] 一般セッション(1): 自然言語処理技術,対話システム
専門家による抽出結果を用いた特許公報からの課題手段推定支援手法の提案
○槫松 理樹(岩手県立大学)
任意の話題を持つユーザ発話に対する係り受けを利用した応答文の生成
○杉山 弘晃,目黒 豊美(NTTコミュニケーション科学基礎研究所),
東中 竜一郎(NTTメディアインテリジェンス研究所),
南 泰浩(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
[12:00-13:00] 休憩(60分)
[13:00-14:30] 一般セッション(2):コミュニケーション行動分析,基礎
会話中の行動を自動観察できるソフトウェアの開発
○Prima Oky Dicky Ardiansyah,伊藤 久祥,蛇穴 祐稀,今渕 貴志,
細越 久美子(岩手県立大学)
発話時間伸長によって生ずる沈黙が会話の順番交替に与える影響
-リアルタイム話速変換環境のユーザー行動分析-
○橋本 恵理子,斎藤 博人,徳永 弘子,武川 直樹(東京電機大学)
話し手の意識から見た文節の構造
○定延 利之(神戸大学)
[14:30-14:35] クロージング
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[4] 招待講演概要
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振り込め詐欺と高齢消費者保護
原 塑(東北大学)
概要:
2000年前後から急速に広がった振り込め詐欺では,最近10年ほど,被害額が
年間200億円贈ォ300億円に達し,検挙率も低いため,有効な対策を考案すること
が緊急の課題となっている.振り込め詐欺は,オレオレ詐欺架空請求詐欺,
融資保証詐欺,還付金等詐欺の四類型に分けられるが,被害額・認知件数が
ともに大きいオレオレ詐欺と,還付金等詐欺では,被害が特に高齢者に集中
している.そのため,高齢消費者保護対策が求められている.
発表者は,2008年に内閣府からの委託により実施された〈振り込め詐欺問題
への神経科学研究の応用可能性〉の研究に従事し,特に金融機関に高齢消費者
保護の役割を求める提言を行った.2007年以降,犯罪による収益の移転防止に
関する法律,振り込め詐欺救済法が施行され,銀行口座に焦点をあてた対策が
進み,2009年・2010年には一時被害額が激減した.しかし,犯罪者側が,銀行
口座への振り込みとは別な仕方で金銭授受を行うなどの対抗策とるなどして,
昨年来,被害額が急増している.この講演では,高齢者の認知の特徴を紹介する
ことで,なぜ特に高齢者が商業的詐欺の被害にあいやすいのかを明らかにする.
その上で,高齢消費者保護の方法や,その情報倫理的問題点を議論したい.
21世紀市民のための高次リテラシと批判的思考
楠見 孝(京都大学)
概要:
本講演では,「我々が日常生活において,マスメディアやインターネット上
に雑然としている情報に対する信頼性をどのように判断し,活用しているのか?」,
「情報の信頼性を正しく判断し,活用するためにはどのような能力が必要であり,
その能力をどのように育成すればよいのか?」という点 に関するプロジェクト
における放射能リスクコミュニケーションなどの事例をもとに講演いたします.
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[5] 第70回研究会予告
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第70回 言語・音声理解と対話処理研究会(SIG-SLUD)について
日時:2014年3月5日(水)
場所:情報通信研究機構本部3号館1階セミナー室およびロビー
東京都小金井市貫井北町4-2-1
概要:
第70回研究会では,通常の一般セッションに加え,既に恒例となりました
「対話システムシンポジウム」(第4回)を開催します.
対話システムシンポジウムは,2011年10月の第60回SLUD研究会での特別セッ
ションとして企画され,その後毎年,国内の対話システム研究者が一堂に会し,
最新の研究発表,デモ展示を行うとともに,対話システムの先駆的研究者による,
チュートリアルや招待講演,パネル討論を行ってきました.昨年の第3回では,
対話システム研究に関連の深い,SIG-SLP,SIG-HCIとの共同開催を行うことで,
それぞれの立場から,深い議論を行うことができ,また,「音声対話システム
のさらなる普及には何が必要か」と題して行われたパネル討論では,既に実用
段階となった音声対話システムに対する,新たな課題も見えてきました.
今回も,第一線の研究者による招待講演や,企画を計画しておりますが,
対話システム研究者のみならず,対話システムに関わりのある,様々な領域の
方々に議論に参加いただけるような場にしたいと考えています.
発表〆切,企画内容等の詳細は追って,お知らせいたします.
発表申し込みをお待ちしております.よろしくお願いいたします.
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