11月22日(木)13:20 – 14:30「深層学習の現在とこれから」
講演者:
岡野原 大輔 氏
株式会社Preferred Networks 代表取締役副社長
講演概要:
深層学習はその登場以来,様々な分野で利用され,多くのアプリケーションが既に登場している.深層学習は元々,脳の神経網を模倣したニューラルネットワークだったのが,現在では微分可能な計算ブロックを自在に組み合わせて作られたプログラムとして発展している.ネットワーク構造の工夫,学習手法の改良,理論解明などが精力的に進められ,より困難な問題が次々と解決されつつある.一方で深層学習は多くの重要な未解決問題が存在する.特に,学習の仕方を学習するメタ学習,教師なし学習による表現学習,環境を再現する世界モデルの獲得などは理論的にも実用的にも重要な問題である.本講演では,深層学習のアプリケーション例を紹介するとともに,今後どのような発展があるかについて述べる.
講演者略歴:
2010年 東京大学情報理工学系研究科修了,博士(情報理工学)
2006年 東京大学大学院在学中に,西川と数名の仲間と共に自然言語処理・機械学習技術分野で事業を行う株式会社Preferred Infrastructureを創業,取締役副社長に就任
2014年3月 IoT にフォーカスしたリアルタイム機械学習技術のビジネス活用を目的とし,西川徹と共に,株式会社Preferred Networksを創業,取締役副社長に就任.2018年5月より現職
2004年 未踏事業スーパークリエータ認定
2006/2007年 NLP若手の会シンポジウム(YANS)最優秀発表賞
2007年 東京大学総長賞.2009/2010年 言語処理学会優秀発表賞
11月23日(金)12:30 – 13:30「日本の人工知能技術戦略:現状と展望」
講演者:
安西 祐一郎 氏
独立行政法人日本学術振興会顧問・同学術情報分析センター所長,
一般財団法人交詢社理事長
講演者略歴:
1974年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了.カーネギーメロン大学客員助教授,北海道大学助教授,慶應義塾大学教授,同大学理工学部長,慶應義塾長,日本学術振興会理事長等を経て現職.文部科学省参与(高大接続改革担当),ユネスコ国内委員会会長,内閣府人工知能技術戦略会議議長,同SIP「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」プログラムディレクター,国連事務総長Digital Cooperationハイレベルパネルメンバー等を兼務.中央教育審議会会長,高大接続システム改革会議座長,内閣府知的財産戦略本部員等を歴任.40年あまりにわたりLearning by DoingおよびInteraction by Information Sharingの研究に従事.人工知能学会業績賞・フェロー, 紫綬褒章(2008年), 文化功労者(2015年).