人工知能学会学会誌のシリーズ特集「研究のツールボックス」のサポートページです.研究・開発に役立つオープンソースソフトを紹介しています.
vol.20 no.1 (2005年1月掲載)
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連続音声認識ソフトウェア Juliusその高い性能に加えて,その汎用性と可搬性から幅広く使われている音声認識ソフトウェア「Julius」についての解説です.音声認識システムは,知的インターフェースの部品として利用できる他,認識結果に自然言語処理を適用するなどして高次の知識を獲得するといった応用も可能です.この目的のため,本解説では音声認識の非専門家を対象にしたシステム構成,認識用モデルやパラメータの設定などの使用法に加え,認識用サーバとして動作させる方法についても解説します.
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RoboCup Soccer Simulatorサッカーや災害救助等を題材とした自律制御型のエージェントやロボットの競技会・国際会議であるRoboCupで利用される「ロボカップ・サッカー・シミューレータ」について解説です.このシステムは,マルチエージェント環境での分散制御,モデリング,学習など,人工知能の基本的な研究例題を提供します.これらの例題に取り組めるように,シミュレータと通信するクライアントの作成方法やその作成を容易にする周辺ツールやライブラリの使い方について解説します。
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大規模ビジネスデータからの知識発見システム: MUSASHIビジネスデータからの知識発見システム「MUSASHI」についての解説です.機械学習の応用分野である,データからの知識発見ではデータの前処理に多くの労力を要しますが,このMUSASHIはこの前処理に強みをもっています.また,データベースシステムを導入しなくても,大規模なデータを処理できる特長もあります.本稿では,データ変換と解析の方法について実例に基づいて解説します.
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統計解析環境Rによる多変量解析,検定,回帰分析及び,可視化間瀬 茂,坂口 隆之,多賀 伸幸 S言語の実装の一つである,オープンソースの統計解析環境「R」の解説です.知的システムの開発や,実験結果の解析などには,多くの統計処理が必要になるが,Rはこれらの処理にとって非常に強力なツールです.本稿では,データの取り扱いと可視化,検定などの基本的な統計手法,さらに,回帰分析や多変量解析の利用法について述べます.さらに,Rのヘルプなどの基本操作や,各種拡張パッケージの利用法についても解説します.
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