研究のツールボックス

人工知能学会学会誌のシリーズ特集「研究のツールボックス」のサポートページです.研究・開発に役立つオープンソースソフトを紹介しています.

- 研究のツールボックス (3)

vol.20 no.6 (2005年11月掲載)

関連解説記事

- 画像処理ライブラリOpenCV

加藤 丈和

低レベルの画像処理から,高度なコンピュータ・ビジョンのアルゴリズムを容易に利用できる画像処理ライブラリOpenCVについての解説です. エッジ検出,統計情報の算出,画像分割などの低次の画像処理は,画像そのものを対象として,人工知能の検索技術や解析技術を適用する際に必要となります. また,顔検出や動画像からの動きの検出といったコンピュータ・ビジョンのアルゴリズムによる処理は,検出された対象に高次の推論を適用する他,ヒューマン・インターフェースやエージェント技術を適用する場合に利用できるでしょう.

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- OpenDXではじめるデータ可視化

土井 淳

計算機上に蓄積されたデータを,簡単な手順で可視化できるOpenDXの紹介です. 研究・開発にあたって,結果そのものの閲覧や,その有効性の検証をする場合に,データを可視化することは最も基本的な作業です. この可視化では,データの読み取りに始まり,描画,着色,インターフェースの付加といった多くの手順が必要になります. 本ソフトウェアは,これらの手順を,実装されている部品を視覚的なプログラミングによって組み合わせて容易に実現できます. また,デモをみれば分かるように,その表示品質も非常にすばらしいものです.

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関連リンク

- グラフ描画ツール紹介:VGJとWalrusによるグラフの編集と描画

浅野 泰仁

VGJWalrusはグラフ描画ツールです. ここでいうグラフは,線グラフなどのチャートではなく,抽象的なデータ構造のことです. グラフは,木や系列を含む概念であり,何らかの構造をもつデータはほとんどグラフとい えますので,非常に広い適用範囲があります. VGJは,比較的小規模なグラフを対象としたソフトウェアで,単に描画だけでなく,編集も可能です. よって,実験用のデータを生成する際にも役立つでしょう. Warlusは,大規模なグラフでも高速に3次元描画できるソフトで,解析したデータの表示に利用できます.

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- 行列演算ソフトウェアGNU Octaveによる音響信号処理

苣木 禎史,針木 剛,宇佐川 毅

著名な数値計算ソフトウェアで,Mファイルのオープンソースの処理系であるOctaveです. Mファイルは,商用数値計算ソフトウェアのMATLABが扱うファイルです. 信号処理や制御系,さらに,多くの数理系や人工知能系のアルゴリズムがこの形式で記述され,配布されています. これらのコードを実行する場合や,自身のアルゴリズムを実装する場合に,本ソフトウェアが役立つでしょう.

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関連解説記事

- オントロジー構築ツールの現状

古崎 晃司溝口 理一郎

近年のセマンティックWebやそのWebサービスに関する研究・技術開発の広がりに伴い,その中核技術の一つに位置づけられるオントロジー研究への関心も急速に高まっています. この数年の間に公開されたオントロジー構築ツールは急増しており,多くのツールがWeb上から入手できるようになりました. このような近年におけるオントロジー構築ツール開発の動向を概観すると共に,国内外の代表的なオントロジー記述ツール(オントロジーエディタ)について解説します.

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