論文募集

 人工知能学会第19回全国大会(JSAI2005)および併設の国際ワークショップを上記のとおり開催いたします.人工知能や関連分野の最新動向がわかるAIレクチャ,招待発表,基調講演のほかに,「近未来チャレンジ」セッション,ディジタルポスターなど本学会独自の企画や,会員からの提案によるオーガナイズドセッションも予定しております.日頃の研究成果を世に問い,研究交流の輪を広げる絶好の機会です.どうぞ奮ってご投稿ください.詳しくは後掲のWebページをご覧ください.



発表方法

発表カテゴリ1:一般口頭発表セッション

通常の口頭発表です.

発表方式
OHPとPC用プロジェクタが利用可能です.発表時間は質疑応答を含め20分です.

発表カテゴリ2:オーガナイズドセッション


会員の方の提案によるセッションです.このセッションで発表を希望される方は,論文投稿時にその旨を指定していただきます.採択されたセッションの詳細は下記をご覧下さい.

発表カテゴリ3:「近未来チャレンジ」セッション

「5年以内に実現でき,今まさに21世紀社会に役立つチャレンジテーマ」をスローガンとして,AIの真価を社会に発信するための特別セッションです.以下のように,2004年度に選抜されたテーマの進展に関する議論(サバイバル・オブ・チャレンジ)の募集を行います.

「サバイバル・オブ・チャレンジ」セッション

 2004年度に選抜されたテーマにチャレンジした成果発表を行います.テーマに関連するものであれば,チャレンジ提案者でなくても投稿できます. 2004年度に選抜されたチャレンジテーマは以下の 5つです.

 なお,「高齢者・障害者の自立的移動を支援する「Robotic Communication Terminals」 につきましては 5 年のチャレンジ期間を達成いたしましたので,今回は一般発表の募集は致しません.予め御了承ください.


投稿内容
チャレンジしたテーマについての進展と将来の見込みや課題について,200〜300字のアブストラクトを提出してください.

発表方式
口頭発表.発表時間は20分(発表15分,討論5分)です.

2004年度に選抜されたテーマ
詳細は「近未来チャレンジ」を参照
チャレンジ名 提案者(所属)
1 RCT 高齢者・障害者の自立的移動を支援する Robotic Communication Terminals 矢入(江口)郁子(通信総合研究所)他
2 危機 危機管理シミュレーションとその分析 石田 亨(京都大学),
松原 仁(公立はこだて未来大学)他
3 LOS 日常言語コンピューティング 岩爪 道昭(理化学研究所)他
4 デザイン 事例に基づくデザイン支援と評価基盤の構築 片寄 晴弘(関西学院大学, 科技団さきがけ研究21) 他
5 身体知 身体知の解明を目指して 古川 康一 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)他

「ニューチャレンジ」セッション

新たな「近未来チャレンジ」テーマを募集します.

投稿内容
アブストラクトには,チャレンジの内容だけでなく,そのチャレンジが実現できる根拠,社会への貢献が期待できる根拠を1000字以内で明瞭に書いてください.

発表方式
口頭発表.発表時間は25分(発表15分,討論10分)です.

 選抜・新規提案された「チャレンジテーマ」は,会場でのアンケート結果などをもとにプログラム委員会で選考され,次年度の「サバイバル・オブ・チャレンジ」に受け継がれていきます.選考結果は 2005年7月頃に「近未来チャレンジ」ホームページ,人工知能学会誌,人工知能学会メーリングリストなどのメディアを通じ,選出理由とともに発表します.

発表カテゴリ4:(ディジタル)ポスターセッション

通常の紙のポスターを用いた発表の他に,インターネット接続されたPCやプロジェクタ等を利用したプレゼンテーションおよびデモンストレーション(ディジタルポスター発表)が可能です.従来の口頭発表や通常のポスター発表に比べてはるかにビジュアルでインタラクティブな発表ができます.

発表方式:
インターネットに接続されたLANとスクリーンは事前にご要望を頂ければ用意します.PC,プロジェクタなどは発表者が用意してください.発表時間は90分です.






発表申込

WWWによる申し込みのみを受け付けます

申込方法
発表申込は締切らせていただきました.

申込期間
2005年1月19日(水)〜 31日(月) 午後2時厳守 

論文の要件
論文該当分野に示されるような,人工知能およびその関連分野の学術論文,事例報告またはソフトウェアのデモンストレーション.言語は日本語または英語とします.

講演方法
各発表者について,各カテゴリ1件以下の発表が可能といたします.複数のカテゴリへの発表申し込みは別々に行ってください.連名の著者に関する制限はありません.なお,オーガナイズドセッション希望の発表に関しては一般口頭発表セッションに回っていただく場合もありますので,あらかじめご了承ください.それによって1人の口頭発表が2件になる場合はいずれかの発表を取り下げていただきます.

論文の採択
一般論文の採択はプログラム委員会において決定いたします.結果は2005年3月上旬に通知します.
※採択通知後の変更は一切認められませんのでご注意ください.
※採択通知後に発表を取り消された場合も参加費はお支払いいただきます.


論文集原稿提出期間
2005年4月13日(水)〜 4月25日(月)午後2時厳守 ※これ以降の受付を一切認めません.

論文集原稿
採択論文については,webページで指定した形式にしたがってpdfファイル原稿2ページ(約4,000字相当)を電子的に提出していただきます.ただし,希望により2ページまで追加できます.今回も論文集をCD-ROMとして発行いたします.

論文の事前閲覧
大会に先立ち,採択された全論文のWebでの公開を2005年6月6日以降に開始します.

優秀論文表彰
プログラム委員会で発表論文を審査し,一般発表(オーガナイズドセッション,近未来チャレンジ,ポスター,口頭発表)の中から優秀論文賞を数件選出し,大会において表彰します.なお,発表カテゴリは選考に影響しません.
優秀論文は,著者の希望に応じて,英語に書き直した上で,Springerのlecture notes in Computer Scinece/Artificial Intelligence (LNCS/LNAI)シリーズの1冊として出版されるpost proceedingsに掲載されます.

参加費
論文集(CD-ROM)代金込みです.発表参加者は4月30日(金)までにご入金ください.

会員
非会員
正会員 *2
学生会員
一般
学生
発表参加者 *1
12,000円
7,500円
20,000円
12,500円
聴講参加者
9,000円
4,500円
15,000円
7,500円


*1:発表料込み.ただし,2件目からの発表は1件につき3,000円追加.
*2:賛助会員を含む.


問合せ先
〒161-0821 東京都新宿区津久戸町4-7 OSビル402「2004年度人工知能学会全国大会事務局」
TEL:03-5261-3401
jsai2005@ai-gakkai.or.jp



国際ワークショップ

併設の国際ワークショップを2005年6月13日(月)〜6月14日(火)のうち1〜2日間に わたり開催します.以下の5件を予定しています。詳細は下記のリンクをクリッ クしてください。

なお,ワークショップ開催後,採択論文の中から優れたものを選んだpost proceedingsを,
Springerのlecture notes in Computer Scinece/Artificial Intelligence (LNCS/LNAI)シリーズの1冊として出版します.

論文該当分野


1. 基礎・理論
AIアーキテクチャ,探索,プランニング,論理,知識表現,推論,ファジィ理論,確率推論,不確実性推論,アルゴリズム,計算量など.

2. 学習と発見
帰納学習,演繹学習,戦略学習,類推,概念学習,事例ベース推論,データマイニング,テキストマイニング,知識発見,発見科学など.

3. 知識情報インフラストラクチャ
知識獲得,知識共有,ナレッジィマネジメント,知識データベース,オントロジー,エキスパートシステム,コミュニティ支援,推薦システム,デジタルライブラリ,XMLとメタデータ,MDA,ユビキタスコンピューティングなど.

4. Webインテリジェンス  インターネット標準化,Web検索,Webコミュニティ,セマンティックWeb,Webサービス,アクティブマイニングなど.

5. エージェント・分散人工知能
協調問題解決,エージェントの構造と機能,エージェント間通信,学習エージェント,エージェント社会,エージェントプログラミング,エージェントシミュレーション,オークションなど..

6. 創発システム
人工生命,進化的計算,遺伝的アルゴリズム,免疫システム,強化学習,適応学習システム,コネクショニズムなど.

7. 自然言語
自然言語理解,自然言語処理,対話処理,意図・談話理解,コーパス,機械翻訳,情報検索・抽出,音声認識・理解,音声対話処理,音声言語処理,要約,質問応答システムなど.

8. パターン理解
画像認識・理解,シーン理解,動画像処理,視聴覚心理モデル,パターン組織化・検索など.

9. 認知と身体性
知能ロボット,移動体知能,認知アーキテクチャ,身体知,シンボルグラウンディングなど.

10. ヒューマンインタフェース・知的学習支援システム
認知モデル,対話モデル,HCI,知的インタフェース,学習者モデル,教育戦略,知的CAI,対話的学習支援環境,協調学習支援,エデュテインメント,e-ラーニングなど.

11. マルチメディア
仮想・拡張現実感,マルチモーダルインタフェース,メディア統合,知的プレゼンテーション,共有作業空間,マルチメディアデータベースなど.

12. バイオインフォーマティクス
ゲノムデータベース,遺伝子解析,遺伝子制御ネットワーク,高次構造予測,分子進化,分子設計,分子計算,代謝経路解析,細胞シミュレーションなど.

13. AI応用
設計システム,診断システム,計画システム,知的制御システム,解釈・分析システム,コンサルテーションシステム,社会・交通システム,医療支援システム,e-コマース,ゲーム,芸術,感性情報処理,高齢者・身障者支援,セキュリティ,人工社会と経済など.

14. その他
脳科学,認知科学,言語学,社会科学,システム科学など広い意味で人工知能に関連するテーマ.



オーガナイズドセッション
採択されたオーガナイズドセッションは以下の7件です.2.〜7. のセッションで発表の一般公募を行ないます.オーガナイズドセッションでの発表を希望する方は,発表申し込み時にその旨を記載してください.なお,オーガナイズドセッションでは招待による発表も行われます.一般公募でオーガナイズドセッションを希望されても,発表の数が多い場合,あるいは招待による発表を優先するなどの理由により,公募発表の一部に一般口頭発表セッションにまわっていただくことがあります.発表時間なども一般口頭発表セッションと変わる可能性があります.各セッションでの発表時間や,招待による発表の有無,数などのより詳細な情報は後ほど本ページに掲載いたします.
  1. 「エージェントと人工知能」
     【提案者】
      田中穂積・徳永健伸 (東工大) take@cl.cs.titech.ac.jp

     【概要】
     身体性を持つソフトウェアエージェントあるいは実ロボットとの対話を実現するための研究課題について,数名の研究者に講演をお願いし,フロアもまじえて議論することを目的とする.

    (本セッションは招待発表者の発表のみとし,一般公募は行わない)

  2. 「体験記録とその応用」
     【提案者】
      河村竜幸 (奈良先端大)kawamura@is.naist.jp

     【概要】
     我々が遭遇する体験はただ感じるだけでなくもっと面白い利用方法があるのじゃないかという意識の下に,体験を記録する方法や分析手法,利用方法,システムデザイン,知的インタフェース等に興味を持つ方々が集まり,議論することを目的としたセッションです.

     【キーワード】

    • 主観的な体験の記録方法   
    • 記録されたマルチセンサからの時系列データによる映像の要約   
    • 膨大な体験記録の整理インタフェース   
    • 人形を用いた体験の記録   
    • 視点映像の映像要約技術   
    • 記憶/体験の存在を感じさせる空間デザイン   
    • 記憶の拡張技術   
    • ウェアラブル知的インタフェース   
    • 「思い出」工学   
    • インタラクション構造による体験編集・共有

  3. 「イベント空間情報支援プロジェクト」
     【提案者】
      西村拓一 (産総研)taku@ni.aist.go.jp

     【概要】
     本プロジェクトは,イベントが開催される実空間において参加者・主催者双方の満足度向上を目指し,オープンな共通プラットフォームを構築し,産学官共同で各種情報支援モジュールの研究・実証試験を行い,有用な情報支援システムを社会に提供することを目指すものです.

     本プロジェクトでは,今大会を第3回目のプラットフォーム提供空間と位置づけ,Web支援と実世界指向の支援との連携情報支援システムの構築を試みます.参加者全員が参加可能とし,会場中に設置した無線LANなどの環境システムにより位置履歴やインタラクション履歴を収集,自然な操作でより適切な情報サービスを目指します.ご協力いただけそうな方は,お気軽にお知らせください.ご指導,ご協力のほど,よろしくお願いいたします.

  4. 「ユビキタスコンピューティングを活用したコラボレーション支援」
     【提案者】
      桑田喜隆 (NTTデータ)kuwatay@nttdata.co.jp
      野田五十樹 (産総研) I.Noda@aist.go.jp

     【概要】
     来るべきユビキタス情報社会においては,これまで以上に,いつでもどこでも誰でもITの恩恵に浴することが可能になると期待されます.近年RFIDや携帯機器をはじめとしたユビキタスコンピューティング技術を活用した人間同士のコミュニケーションを支援する仕組みが実用化されつつありますが,その中でも人工知能がキー技術となると考えられます.

     本セションでは,オフィスや家庭環境を中心にユビキタスコンピューティングの中での人工知能の応用例を取り上げ,その実現可能性と課題について論じます.

     【関連技術キーワード】
       
    • ユビキタスサービス  
    • コンテクスト・アウェアネス  
    • 情報家電  
    • 位置情報サービス  
    • インタラクション・モデル  
    • トラッキング  
    • マス情報支援  
    • 人ネットワーク  
    • 社会システム評価  
    • 知識獲得  
    • 帰納学習 など

  5. 「HAI (ヒューマンエージェントインタラクション)」
     【提案者】
      山田誠二 (国立情報学研究所)seiji@nii.ac.jp

     【概要】
     近年,エージェントと人間が協力して仕事をこなしたり,アバタエージェントを介して人間同士がコミュニケートしたり,また,ペットロボットのように人間とのインタラクションを目的とするロボットが普及しつつあるなど,人間とエージェントがインタラクションをもつ枠組みの重要性が高まってきています.本オーガナイズドセッションでは,このようなインタラクションを広くHAI(ヒューマンエージェントインタラクション)として捉え,擬人化エージェントと人間,ロボットと人間,さらにエージェントを介した人間と人間のインタラクション,コミュニケーションに関して,新たな視点を与える研究に焦点をあて,集中的な発表と建設的議論を目指します.

     【サブセッション】
      1) ヒューマンロボットインタラクション
      2) 人間とソフトウエアエージェントとのインタラクション
      3) エージェントメディエイテッドコミュニケーション

  6. 「科学技術と地方自治体の情報政策」
     【提案者】
      神成淳司 (国際情報科学芸術アカデミー)kaminari@computer.org

     【概要】
     政府がIT戦略に基づき各地方自治体へ示す情報政策のビジョンは,e-Japan戦略に基づく情報通信基盤の整備から,u-Japan戦略に基づくコンピュータサイエンスの知見を適用した,いわゆるユビキタス情報処理社会実現へとシフトしている.財源や権限等を国から移管する「地方分権」の流れにより地方自治体の政策立案能力の重要性は増しているが,多くの自治体は,コンピュータサイエンスの知見を有した研究者との連携が取れず,地域特性を反映させずに政府が示すビジョンを単純に実施するだけの「お役所仕事」的な政策以外に実施できず危機感を強めている.

    現状での地方自治体の情報政策の立案・実施状況を踏まえ,自治体と研究者の連携における課題や情報政策の在り方の討論を通じ,今後の地方自治体の情報政策の方向性を探る.

  7. 「ことば--コンピュータ--コミュニケーション」
     【提案者】
      阿部明典 (ATR) ave@atr.jp

     【概要】
     本セッションでは,昨年に引続き,コンピュータの上でことばを扱う問題に関して議論する予定である.コンピュータなどの機械メディアの上でことばを扱う研究を各々の観点から分野を横断して議論をしたいと考えている.

     【テーマ例】
     コンピュータ,認知科学,社会学,心理学,脳科学,哲学,人工知能などの面から見た

    • ことばの問題   
    • ことばの特性   
    • ことばの生成,デザイン   
    • 文学の問題   
    • 文学の特性   
    • 文学の生成,デザイン   
    • コミュニケーションの問題   
    • コミュニケーションの特性   
    • コミュニケーションの生成,デザイン   
    • その他,広告コミュニケーションなどのアプリケーションがらみの話など