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1D3-NFC-00-1 Comprehending Consumers: Computing Complexity of Cultures (世界価値観データベースに基づく世界消費者の把握)

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05月30日(Sat) 13:20〜15:00 D会場(3F北-大講義室-368)
1D3-NFC-00 近未来チャレンジセッション「NFC-0 (ニューチャレンジ)」

演題番号1D3-NFC-00-1
題目Comprehending Consumers: Computing Complexity of Cultures (世界価値観データベースに基づく世界消費者の把握)
著者KANO GLÜCKSTAD  FUMIKO(Copenhagen Business School)
谷田 泰郎(シナジーマーケティング株式会社 R&D)
時間05月30日(Sat) 13:30〜14:10
概要Straubらによると、文化とは価値を共有する者の集団であり、個人のIdentityは複数の社会集団へ属することで複数の文化層で構成される。この考えはSocial Identity理論に基づくもので、文化構造は個人の所属する内集団と外集団のカテゴリー化の仕組みにより説明される。これらの理論は、個人間で共有される価値観を分析することで、社会の文化構造や動向の推論が可能になる事を示唆するが、世界諸国の人々が持つ多様な価値観の把握は決して容易ではない。特に近年のIT技術の発展とグローバル化により、世界的に伝播する価値観と諸国の社会制度や習慣に根付いた各国特有の価値観が交差し、多様性と普遍性が共存する複雑な文化が世界各地で構成される傾向にある。そこで本チャレンジでは、社会学者らにより1981年から蓄積され公開される約100カ国の世界価値観調査のデータに着眼し、ネットワーク分析、パターン認識、オントロジー技術等の人工知能技術を駆使することで、従来の比較文化分析手法だけでは不可能であった多国籍間に潜在する文化の多様性と普遍性の解明を目指す。世界価値観調査のデータ解析においては、社会学者らを中心に異文化間比較を目的としたデータ解析手法の開発や応用が活発である。その一方で、著名なソーシャルネットワーク誌ではブロックモデル等の技術を応用した社会構造解明の試みが多々みられる。また、国内では日本人の価値観モデルを中心とした社会知ネットワーク構築の技術が存在している(谷田他)。しかし、諸国の世界価値観データに基づき国内外の人々が持つ価値観の複雑性を可視化し比較する研究は存在しない。本チャレンジでは、世界価値観データ解析により諸国の価値観ネットワークを構築し、生体情報やマイクロブログなどの外部データとの連携により世界の消費者を把握し、国際競争力向上とグローバル人材育成への貢献を目指したい。
論文PDFファイル