06月15日(Fri) 09:00〜10:30 A会場(-山口県教育会館/大ホール(512))
演題番号 | |
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題目 | 「コモンセンス知識」をAI研究のドライビングフォースに |
著者 | 竹林 洋一 |
時間 | 06月15日(Fri) 09:45〜10:30 |
概要 | 本研究会は,人間の発達や問題解決で重要な役割を担う子ども期の根源的なコモンセンス(常識)について,異分野研究者や実務家が互いに学び自由に意見交換できる「場」として設立しました.McCarthyとMinskyは「常識を持ったコンピュータ」の実現を目指して,1956年にAI研究をスタートしました.コンピュータの進歩とともに,AIの研究は発展し,基礎から応用に至るまで研究領域は広がり,専門化・細分化が進みましたが,人間と柔軟にコミュニケートできる気の利いたロボットは実現していません.本研究会では人間の複雑なコモンセンス知識構築に向けて,発展途上の子どものコモンセンスに着目することにしました.人間は子ども期に母親や周囲の環境と関わりながら活動し,多様なスキルや知識の獲得に必要な常識を身につけます.子どもは成人と比べて思考過程が行動に表出しやすい傾向があるので,子どもの行動観察は人間の認知・行動をモデル化する際の格好の研究対象となります.本研究会では,「そもそもコモンセンス知識とは何か」を考え,子育て支援,言語獲得,発達障害,世代間ギャップ,異文化コミュニケーション,子ども・成人・高齢者のコモンセンス等について様々な角度から議論を重ね,AI研究の発展に向けて学際的なコモンセンス研究を推進していきます. |
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