近未来チャレンジセッションの提案・参加募集要項
2015年度人工知能学会全国大会(第29回)での近未来チャレンジセッションの提案・参加を募集します.
人工知能学会は,5年以内という近未来に実現でき社会に役立つようなチャレンジングな研究テーマを提案し,新しい研究コミュニティを創出する研究者を応援しています.近未来チャレンジセッションは,全国大会の中でそのような場を具体的に提供している特別セッションです.
テーマ提案者には,全国大会で提案テーマについてご発表頂きます(ニューチャレンジ・セッション).会場での聴講者と審査員による審査の結果,選抜されたテーマについては,テーマ提案者がオーガナイザとなり,翌年度から全国大会で最長で5年連続して特別セッション(サバイバル・セッション)を開催することが可能になります(ただし,特別セッションの継続については,毎年会場聴講者と審査員による審査により行われます).
特別セッション継続中は,テーマ提案者は毎年1月頃に掲載されます,人工知能学会論文誌「近未来チャレンジ特集」号に,ご自身の論文を投稿できるとともに,テーマ提案者が特に優秀と認めた研究発表(1~2件程度)について,特集論文への投稿を近未来チャレンジ担当(編集委員,選考委員)に対して推薦できます.
投稿された論文は通常の査読プロセスと異なり,近未来チャレンジの特性を考慮した査読基準(5年間という期間を踏まえ,序盤はその時点での成果よりも人工知能に立脚した社会的貢献達成までの計画の緻密さを重視し,後半になるほど達成度重視)に基づいて査読が行われます.
なお、4年連続で審査を通り、無事最終年度まで特別セッションを開催したオーガナイザは,学会から正式に近未来チャレンジ卒業が認定され,学会より賞が授与されます.また,学会誌における解説論文の掲載や特別講演などの機会も与えられます.
その他にも近未来チャレンジへの参加を通じて,新しいコミュニティの創出ができた,研究者間の交流が盛んになったなど様々なメリットがチャレンジの卒業生の声として寄せられています.詳しくは「近未来チャレンジホームページ・卒業生の体験談紹介」(http://ultimavi.arc.net.my/ave/CREP/crep_survivors/)をご覧ください.
以下では,ニューチャレンジ・セッションとサバイバル・セッションについて詳述します.
☆ニューチャレンジ・セッション
新たな「近未来チャレンジ」テーマを募集します.詳しくは,ニューチャレンジ・セッション論文募集をご覧ください.
○発表申込み方法
- 申し込みサイト・申し込み期間は一般発表と同じ
- ニューチャレンジ・セッションを選択
- 近未来チャレンジの新規テーマ名(=発表タイトル)
- 発表アブストラクト(400字以上800字以内)以下の内容を含めてお書きください
- テーマの概要
- 関連分野の国内外の研究・開発の現状
- いかなる困難を新たに乗り越えるチャレンジであるのか
- テーマ実現および社会への貢献プラン
○論文集原稿投稿
- 投稿方法は一般発表と同じ
○発表方法
- 口頭発表.
- 発表時間は40分(発表30分,討議10分).
※ ご提案は,人工知能に関わる内容でかつチャレンジングな提案に限ります.発表申し込み時のタイトルおよびアブストラクトから、プログラム委員会の調査において,明らかに人工知能の研究とは関係が薄いテーマ,または明らかに既に確立されている技術・研究テーマと判断されるものは,事前に投稿・発表をお断りすることがあります.ご了承ください.
☆サバイバル・セッション
サバイバル・セッションでは,各チャレンジテーマについて多くの研究発表を募集することにより,そのチャレンジテーマを一つの研究分野として確立しようという狙いがあります.各チャレンジテーマに興味をお持ちの方,自分の研究をここにあげたチャレンジテーマに応用しようと考える方,自分ならこのチャレンジテーマにはこうアプローチするといった考えをお持ちの方などからの活発な投稿を期待します.
○発表申込み方法
- 申し込みサイト・申し込み期間は一般発表と同じ
- 下記の2015年開催決定のサバイバル・セッションの中から希望のセッションを選択
- 発表者の立場(オーガナイザ or 一般発表者)を選択
- 発表タイトル
- 発表アブストラクト(一般発表の場合は、一般セッションと同じ200文字以内、発表者がオーガナイザの場合は、200~300字でチャレンジの進展と将来の見込み,新課題について記入)
○2015年開催決定のサバイバル・セッション
- Total Environment for Text Data Mining(サバイバル5回目(※1))(最終年)
- オーガナイザ:砂山 渡 (広島市立大学)
- 異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築(サバイバル3回目)
- オーガナイザ:鳥海 不二夫(東京大学)
- クラウドベースのロボットサービスの統合基盤(サバイバル2回目)
- オーガナイザ:成田 雅彦(産業技術大学院大学)
- 認知症の人の情動理解基盤技術とコミュニケーション支援への応用(サバイバル2回目)
- オーガナイザ:竹林 洋一(静岡大学)
- コト・データベースによるモノ・コトづくり支援(サバイバル2回目)
- オーガナイザ:西村 拓一(産業技術総合研究所)
(※1、通常はサバイバル4回で卒業のところ、希望により1年延長)
詳しくは「近未来チャレンジホームページ(http://ultimavi.arc.net.my/ave/CREP/)」をご覧ください.
上述のチャレンジテーマに即した内容を投稿・発表してください.
○発表方法
- 近未来セッション内での口頭発表(発表時間20分(発表15分,討議5分)),またはインタラクティブ・セッション内での発表
オーガナイザの研究発表は,チャレンジテーマの進展と将来見込み,およびそれに向けた新課題に関する研究発表となります.
一般研究発表は,各チャレンジテーマの実現に向けた人工知能およびその関連分野の学術論文,事例報告に関する発表となります.なお,希望セッションへの発表件数が多いとき,または発表がセッションの主旨にそぐわないと思われる場合,一般セッションにまわっていただくことがあります.
【お問い合わせ】
質問などありましたら,jsai2015-nfc [at] ai-gakkai.or.jp までお願いします.
近未来チャレンジ担当: 平 博順 (大阪工業大学),金岡 利知(富士通研究所)