企画オーガナイザ
堤 富士雄(一般財団法人 電力中央研究所), 森川 幸治(Connect株式会社), 市瀬 龍太郎(国立情報学研究所), 植野 研(株式会社 東芝), 戸上 真人(LINE株式会社)
企画セッション概要
AI学会理事会は、AIマップタスクフォースを組織し、2019年6月に「AIマップβ -AI研究初学者および異分野研究者のためのAI研究の俯瞰図ー」を公開した。今回は、AIマップβに寄せられた意見を参考に、新たに作成した「AI課題マップ」を紹介し、議論する。AI課題マップでは、AI技術を応用して課題解決を狙う人々に向けて、幅広い技術への到達方法や、より良い方法の発見を助けることを目指している。
アジェンダ
日時:6月11日 15:40-17:20
会場:A会場(4F 5F 6F メインホール@熊本城ホール)
0. オーガナイザー・パネリスト紹介
1. オープニング ―AIマップβ (2019)へ頂いた要望と対応― (20分)
1.1 Sli.do の練習 (戸上)
1.2 AIマップ活動の紹介、AIマップとは(堤)
1.3 技術マップのアップデートの説明 (市瀬)
2. AI課題マップの紹介1 技術マップと課題マップの関係(森川)(20分)
ーーーこれまでに頂いた質問の振り返り(戸上)ーーー
3. AI課題マップの紹介2 チュートリアル(植野)(20分)
4. 日本科学未来館「みんなでつくるAIマップ」 (漆畑)(10分)
5. パネルディスカッション Sli.do併用、質問選定:戸上 (20分)
(進行:堤、パネリスト:森川、市瀬、植野、伊東、友野、漆畑)
6. クロージング (津本)
・最新版のAIマップの電子ファイルは、以下URLからダウンロードされたい。(オンライン開催となったため、印刷物は作成しないこととした。)
AIMap_JP_20200611.pdf
・本企画セッションでは Sli.do (https://www.sli.do/) を活用して参加者の意見を収集する。Sli.doのイベントコードは当日アナウンスする。
キーワード:
AIマップ, 社会実装, 情報発信, AIフロンティア, 産学連携
新AIマップ(AIマップβ 2.0)の説明:
AI(Artificial Intelligence)研究は拡大し、全体を俯瞰的に捉えることが難しくなっている。また、AI研究の成果を用いた多数のシステム(AIシステム)が実社会で活用され始めており、AIシステムとAI技術との対応も把握が難しくなっている。そこで、これから活躍するAI研究の初学者、およびAI活用を狙う異分野の研究者・実務者をターゲットとしたガイドとして、AIマップβ 2.0を作成した。本AIマップβ 2.0は、2019年に発刊したAIマップβの発展版であり、AI課題マップと、AI技術マップの2種から構成される。概要を以下に示す。
【AI課題マップ】
AIシステムによる解決が期待される多数の課題を整理した課題カード群と、それらの関連性を示す課題関連マップで構成した。異分野研究者・実務者が自分の課題を念頭に、AI活用の観点から課題を整理・深堀りする時の支援を目指した。初学者には、課題群の全体像を把握し、目標を定める助けとしてほしい。なお、既にAIシステムの事例集や、産業別の応用解説が書籍等で広く提供されている。本マップはそれらを代替するものでは無く、既存情報では得難い、課題群への広い視野と、課題とAI技術との関連性の情報を提供する。
【AI技術マップ】
AI技術マップは、2019年に発刊した「AIマップβ」の改訂版である。人工知能学会 論文誌編集委員会の協力により、キーワードを精査し、人工知能学会の論文キーワードとの共通化を図った。これにより最新の研究キーワードが追加された。また共通化により、今後発刊される学術論文をキーワードで辿ることが可能となる。異分野研究者・実務者に対し、研究や開発情報収集の道標として役立つものと考える。初学者は自分の研究分野の位置づけを知り、学習を進める助けとしてもらいたい。