近未来チャレンジセッションの提案・参加募集要項
2014年度人工知能学会全国大会(第28回)での近未来チャレンジセッションの提案・参加を募集します.
近未来チャレンジは人工知能学会があなたの研究を応援する特別企画です.5年以内で社会貢献できる現実路線の人工知能技術を募集し,優れたものを学会としてサポートすることにより,強力なAI技術を世の中に送り出すことを目的としています.
(詳しい説明については近未来チャレンジ公式ウェブサイト:http://ultimavi.arc.net.my/ave/CREP/をご覧ください.)
参加方法は二通りあり,ひとつは自ら近未来チャレンジテーマを提案(ニューチャレンジ)してセッションを最大4年間運営することです.「5年以内に実現でき,新社会に役立つチャレンジテーマ」をご提案ください. もうひとつの参加方法はすでに立ち上がっているチャレンジセッション,すなわち前年度の大会で選抜されたテーマ(サバイバル・オブ・チャレンジ)に参加することです.
以下では,ニューチャレンジ提案とサバイバル・オブ・チャレンジ参加について詳述します.
☆ニューチャレンジ提案について
新たな「近未来チャレンジ」テーマを募集します。詳しくは,「ニューチャレンジ」セッション論文募集をご覧ください.
○提案が採択された場合のメリット
プログラム委員会により「ニューチャレンジ」として採択された研究テーマについて,大会終了後に審査員による評価と聴講者のアンケート結果をもとに更にプログラム委員会で審査を行います.その結果,採択されたテーマの提案者(チャレンジ提案者)には,次の権利が与えられます.
- 次年度の全国大会で「サバイバル・オブ・チャレンジ」セッションを運営できる.
- 毎年編集される人工知能学会誌「近未来チャレンジ特集」に対して,チャレンジャー自身の論文を投稿できる.
- 投稿された論文は通常の査読プロセスと異なり,近未来チャレンジの特性を考慮した査読基準に基づいて査読が行われます.そのため,通常では短い研究期間での論文化が難しいチャレンジングなテーマでも論文誌上での定期的な情報発信が可能になります.
- 査読基準において通常の査読と異なるのは,5年間という期間を考慮に入れている点です.チャレンジ序盤においてはその時点での成果よりも社会的貢献,達成までの計画の緻密さを重視します.後半になるほど提案している計画の達成度を重視します.
- 「サバイバル・オブ・チャレンジ」セッションにおいて発表されたチャレンジャー以外の論文の中でチャレンジャーが特に優秀と認めた論文(1~2件程度)について,上記特集論文への投稿を近未来チャレンジ担当(編集委員,選考委員)に対して推薦できる(ただし,査読プロセスは通常の論文と同様).
- 「ニューチャレンジ」での選考と「サバイバル・オブ・チャレンジ」の4回の選考(回数は成果によっては短縮可能)を勝ち抜くと学会から正式に「サバイバー」として認定され,サバイバルが決まった次年度の全国大会の表彰式にて賞状が授与される.また,学会への解説論文掲載や講演などの機会も与えられる.
- その他にもチャレンジの参加を通じて,新しいコミュニティの創出ができた,研究者間の交流が盛んになったなど様々なメリットがチャレンジの卒業生の声として寄せられています.詳しくは「近未来チャレンジホームページ・卒業生の体験談紹介」をご覧ください.
○投稿内容
アブストラクトを受付システムを通じてご投稿いただきます(申込み期間は2013年12月17日(火)~12月27日(金)14:00).発表申込み時に,近未来チャレンジセッションの申し込みから,発表希望テーマ「ニューチャレンジ」を選択し,更に論文内容を表すキーワードを指定ください.また,アブストラクトに,新チャレンジの内容だけでなく,人工知能研究の視点から,関連分野の国内外の研究・開発の現状を説明し,かつそれを踏まえて新たに如何なる困難を乗り越えるチャレンジであるのかを400字以上800字以内で明記ください.更に新チャレンジを実現するプラン(人工知能関連技術・研究に立脚してご説明ください),社会への貢献プランを400字以上800字以内で明確に書いてください.(後日論文集用に原稿を提出していただきます.提出期間2014年3月5日(水)~ 3月11日(火) 13日(木)14日(金)14:00厳守)
○事前スクリーニング
近未来チャレンジにふさわしい内容かどうか,プログラム委員会において以下の基準で事前にスクリーニングを行います.その結果,近未来チャレンジにふさわしくない場合は,一般セッションでの発表にまわっていただきます.
- 人工知能研究ないしはその原理や技術を用いた研究開発であること:
人間が行っている知的活動を人工物で実現する新規性の高い原理や技術,またはそれを用いて従来実現困難であった新規で有用性の高い応用の実現を目指すものであること. - チャレンジングであること:
プログラム委員会の調査において,明らかに既に確立されているまたはその目処が立っている原理や技術に関する研究,またはそれらにより既に実現されているないし実現の見通しが立っている応用研究開発と評価されるものは,チャレンジングではないと見なします.
○発表方法
ニューチャレンジセッションにて,代表者の方に口頭発表をしていただきます.発表時間は,40分(発表30分,討議10分)です.
☆サバイバル・オブ・チャレンジ参加について
「サバイバル・オブ・チャレンジ」セッションは2013年度に選抜された5つのチャレンジの成果発表を行うセッションです.チャレンジテーマの実現に向けた研究であれば,チャレンジ提案者でなくても投稿できます.
- Total Environment for Text Data Mining(サバイバル4回目)
- 代表者:砂山 渡(広島市立大学)
- 異種協調型災害情報支援システム実現に向けた基盤技術の構築(サバイバル2回目)
- 代表者:鳥海 不二夫(東京大学)
- クラウドベースのロボットサービスの統合基盤(サバイバル1回目)
- 成田 雅彦(産業技術大学院大学)
- 認知症の人の情動理解基盤技術とコミュニケーション支援への応用(サバイバル1回目)
- 竹林 洋一(静岡大学)
- コト・データベースによるモノ・コトづくり支援(サバイバル1回目)
- 西村 拓一(産業技術総合研究所)
各テーマについてチャレンジ提案者が概要説明とアピールを行っています.詳しくは,「サバイバル・オブ・チャレンジ」セッション論文募集をご覧ください.
上述のチャレンジテーマに即した内容を投稿・発表してください.
○投稿内容
アブストラクトを受付システムを通じてご投稿いただきます(申込み期間は2013年12月17日(火)~12月27日(金)14:00).発表申込み時に,近未来チャレンジセッションの申し込みから,発表希望テーマとしてチャレンジテーマ(上記5つのテーマ)を選択します.チャレンジ提案者は,チャレンジの進展と将来の見込み,新課題について,200~300字のアブストラクトを提出してください.提案者以外は,一般論文発表と同じく,アブストラクトと論文内容を表すキーワードを指定ください.(後日論文集用に原稿を提出していただきます.提出期間2014年3月5日(水)~ 3月11日(火)14:00厳守)
○発表方法
口頭発表,もしくは,インタラクティブ発表.口頭発表の発表時間は,20分(発表15分,討議5分です).
【お問い合わせ】
質問などありましたら,jsai2014-crep [at] ai-gakkai.or.jp までお願いします.
近未来チャレンジ担当: 村川 賀彦(富士通研究所),平 博順 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)